書き込み失敗のないBURN-Proof対応CD-Rドライブがデビュー
第1弾はアイ・オー・データ機器の「CDRW-SB124BG」
【価格は5万円前後】 | 【パッケージ】 |
【フロントパネル】 | 【背面】 |
【シール】 | 【マニュアル】 |
多くのショップに入荷し、5万円前後で販売が始まっている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●CD-Rの天敵を排除
BURN-Proofとは、これまでCD-Rドライブでは避けることのできなかったバッファーアンダーランエラーによるCD-Rメディアへの書き込み失敗を解消してしまう画期的な技術。例えPCからCD-Rドライブへのデータ転送が連続せずに途切れてしまっても、データ転送が再開された時点で自動的に続きから記録してくれるというもので、これでHDDやFDなど一般的な記録メディアと同様の感覚でCD-Rが使えるようになる。
従来のCD-Rドライブでは、基本的に一度データをメディアに記録し始めると、そのまま最後まで途切れることなく連続してデータ転送して記録してやる必要があり、書き込み中はPCへ余計な負荷を与えないよう、他のアプリケーションを一切使わないようにしたり、スクリーンセーバーも動作しないようにするなど、エンドユーザー側が細心の注意を払って操作しなければならなかった。こうした操作性に対する根本的な問題を抱え続けてきたCD-Rも、このBURN-Proofでようやく解決し、“普通の記録メディア”へ大きく前進したことになる。
●第1弾はアイ・オー・データ機器から
BURN-Proof対応のドライブは、'99年12月の時点で三洋電機製「CRD-BP2」のサンプル品が一部ショップでテスト販売され、その後1月になって複数のショップが同製品のバルク品を2月中に入荷する予定で予約を取り始めていた。しかし、こちらは入荷時期が延び、結果的に今回のアイ・オー・データ機器「CDRW-SB124BG」が正式な第1弾製品となった。
「CDRW-SB124BG」で採用されているドライブは「CRD-BP2」のOEM品で、スペックはCD-R 12倍速書き込み、CD-RW 4倍速書き込み、CD-ROM 32倍速読み込み、インターフェイスはUltra SCSI/SCSIとなっている。ただし、OEM品とはいえ、ドライブに貼られているシールにはメーカー名が「I-O DATA DEVICE,INC」と記され、ドライブ名も「CRD-BP2IO」という独自の型番が記されている。同梱されている書き込みソフトはB's Recorder GOLD 1.63で、ユーザー登録するとパケットライトソフト「B'sCLiP」が無償送付される権利などもついている。
●約5万円は“安心料”込み?
以前からバルク品の価格が4万円程度になるという情報が流れていたことから、「CDRW-SB124BG」の5万円前後という価格に割高感を感じる人も多そうだが、サポートに期待できるメーカーのリテールパッケージ品であることを考えれば、これは“安心料”込みといったところ。そもそも従来の12倍速CD-Rドライブより価格が高いという点も、これまでのCD-Rドライブと違ってメディアへの書き込み失敗がなく、書き込み中でもほかのアプリケーションを自由に使えるなどの大きなメリットを考えれば、これもひとつの“安心料”として考えることができそう。
このBURN-Proofがあたりまえのものになれば、“CD-R焼きマシン”と称し、わざわざCD-Rを書き込むためだけのPCを常用PCとは別に用意するという、今のパワーユーザー達の慣習も笑い話になりそう。ドライブのフロントパネルにある「BURN-Proof」の文字が輝かしい。
【'99/12/11 】BURN-Proof対応CD-R/CD-RWドライブのサンプル版販売中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/991211/etc_crdbp2.html
□CDRW-SB124BG(アイ・オー・データ機器)
http://www.iodata.co.jp/products/cdrw/cdrwsb124bg.htm
[撮影協力:PCiN秋葉原]
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