【 2000年3月25日号 】

Athlon 900MHzと950MHzが登場、外観に変化あり
サーマルプレートは銀色、1GHzまであと50MHz

おお! 裏面が‥Athlon 900,950MHz入荷
【おお! 裏面が‥】【Athlon 900,950MHz入荷】
バルク品で販売中マーキング
【バルク品で販売中】【マーキング】
銀のサーマルプレート新旧Athlon
【銀のサーマルプレート】【新旧Athlon】
カバー内部1GHzまで待てない方に
【カバー内部】【1GHzまで待てない方に】

 いよいよ単体で入手できるCPUのクロックも1GHzまであと50MHzと迫った。AMDのAthlon 900MHzと950MHzが24日(金)からアキバに出回り始めたもので、いずれもバルク品として販売されている。価格は900MHzが97,500円~99,800円、950MHzが107,500円~118,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 なお、現在出回っているものは、なぜか両モデルとも裏面のサーマルプレートが塗装されておらず、銀色の素材色が剥き出しになっている。

3月だけで150MHzのアップ

 IntelとAMDによるクロック競争の恩恵と言うべきなのか、アキバで単体販売されるCPUのクロックも実に早いテンポで高速化が進んでいる。2000年に限って見ても、1月初旬のPentium III 800MHz登場に始まり、1月下旬のAthlon 800MHz、3月初旬のAthlon 850MHz、3月中旬のPentium III 850MHz、そしてこの3月下旬のPentium III 866MHz、Athlon 900MHz、Athlon 950MHzの登場と、一気に150MHzもクロックが高くなっている。

 Athlonに限って見ると、800MHzから950MHzに上がるまで実に2ヶ月しかかかっておらず、それも全て3月の間だけで一気に進行するという異例の事態。さすがに200MHzアップとなる1GHzの単体販売についてはまだ予定が不透明だが、すでにAthlon 1GHz搭載PCの販売が始まっていることや、あと50MHzという小さな差を考えれば、そう遠くないうちの実現もありえそうだ。

サーマルプレートに塗装なし

 現在出回っているAthlon 900MHzと950MHzは、これまでのAthlonとは外観が異なっている点が興味深い。複数のショップで確認したところ、いずれも裏面のサーマルプレートがこれまでの黒色ではなく銀色になっており、一見するとサーマルプレートが新しいものに変わったかのように見える。実際には単に塗装されずに素材の色がそのま出ただけのようだが、見た目には大きなインパクトがある。この塗装工程の省略に何か意味があるのか、また一時的なものなのか、詳しいことは現時点ではわからない。

 なお、カバー表面のDynamic Marketing Product IDは900MHzが「AMD-K7900MNR53B A」、950MHzが「AMD-K7950MNR53B A」とマーキングされていた。Operating Voltage欄が「N」であることから、電圧は750MHzより0.2V高く、800MHzよりも0.1V高い1.8Vであることがわかる。製造週は確認できた限りでは、いずれも2000年第12週と新しいものだった。

1GHzまで待てない人に…

 これで単体販売されるCPUのクロックも1GHzの大台まであと50MHz。このまま1GHzモデルの登場を待つか、それとも“Giga Age”ならぬ”Mega Age”最後のCPUとして900MHz台の現最速モデルを手に入れるか、そこが判断のしどころ。

 ちなみに、Athlon 900MHzと950MHzの入荷を伝える、ある店先の貼り紙には、こういう前置きが入っていた。

 「1GHzまで待てない方に」

□Athlon(日本AMD)
http://www.amd.com/japan/products/cpg/athlon/

[撮影協力:TWO-TOP秋葉原1号店BLESSツクモパソコン本店II]


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