FlexATXケースの単体販売がスタート、第1弾はペンギン似
販売がスタートしたのはJohnSystemの「J5-1 Type P」というミニタワー型FlexATXケースで、デザインは一見するとペンギンか、フロントパネルだけを見るとSONYのメモリースティックウォークマンにも見えるユニークなもの。灰色と青色のツートンカラーで、足にあたる部分と電源スイッチ、FDDのイジェクトボタンのみが黄色になっている。ドライブベイの数は5インチ×1、FDD用の3.5インチベイ×1、HDD用の3.5インチシャドウベイ×1で、電源は150W。価格は6,480円~7,480円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
意外とケースの大きさ自体はmicroATXケースとさほど変わらず、それほどコンパクトな感じはしないが、これは5インチベイの幅が一つのネックになっている。というのも、マザーボードなどを収める金属製のシャーシ部はかなりコンパクトになっており、ちょうど小型デスクトップのような細長いボディになっているものの、タワー型にするためにこれを縦型配置し、その上にドライブを配置する構造にすると、どうしてもバランス的にはT字型になってしまい、ケースの幅は5インチベイ以下にはならなくなってしまう。結果的に、この製品はシャーシ部とケースの側板との間にかなりの隙間が空いている。
PCの小型化への動きが著しい中、5インチベイはそろそろ厄介な存在になりつつあるのかも知れない。イベントや一部ショップで展示されているサンプルのFlexATXケースなどを見ても、やはりこのあたりは苦労しているようで、5インチベイを廃してスリム型CD-ROMドライブのみをサポートしているものや、縦置きのベーススタンドにあたる部分に5インチベイをとりつけ、その上にシャーシを縦型に配置してモアイ像のようなスタイルをとったものなど、いろいろと試行錯誤の跡が見て取れる。ただし、逆にそれがユニークなデザインにつながっている面もあり、今後どんなデザインの製品が出でくるのか大いに楽しみなところではある。
ほかのショップでも近々ユニークな形をしたFlexATXケースが入るというところがあり、これから徐々にFlexATXケースの種類が増えていくことになりそうだ。
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