【 2000年7月1日号 】

新型Athlon 1GHzとPentium III 1GHzの単体販売スタート
Pentium IIIはSECC2タイプ、AthlonはSocket A用とSlot A用

AthlonとPentium IIIの1GHz緊急NEWS
【AthlonとPentium IIIの1GHz】【緊急NEWS】
Pentium IIIマーキングPentium III 1GHzキット
【Pentium IIIマーキング】【Pentium III 1GHzキット】
Athlon 1GHzコアは青Athlon 1GHzマーキング
【Athlon 1GHzコアは青】【Athlon 1GHzマーキング】
Athlon 1GHz(Slot A用)Athlon 1GHzマーキング
【Athlon 1GHz(Slot A用)】【Athlon 1GHzマーキング】
Athlon 1GHz颯爽と登場1GHz CPU揃い踏み
【Athlon 1GHz颯爽と登場】【1GHz CPU揃い踏み】

 Pentium IIIと新型Athlonの1GHzモデルがほぼ同時に単体で出回り始めた。Pentium IIIはFSB 133MHzのSECC2タイプで価格は約14万円、AthlonはSocket A用とSlot A用の両方が10万円前後で売られている。

 2次キャッシュを統合した1GHz最新モデルが単体入手可能になったことで、いよいよ自作PCマーケットはこれからが1GHz対決本番というわけだ。

Pentium IIIはデノミで「1.000GHz」

 現在アキバで販売されているPentium III 1GHzは、FSB 133MHz(133MHz×7.5)に対応したSlot 1用SECC2タイプで、価格は138,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。正式名称はPentium III 1.0B GHzになる。28日(水)~29日(木)の間に各ショップに入り始めたもので、いずれも並行輸入のバルク品として売られている。Pentium III 1GHzはこれまで、ショップブランドPCや大手メーカー製PCなど完成PCを一式購入しなければ手に入らない存在だったが、これでようやく単体での入手が可能になったことになる。

 例によって外観は特に大きな変化はないが、マーキングにはちょっとした変化がおきている。これまでは単に「933」「850」などとMHz単位の3桁数字が記されていたクロック表記の部分が、「1.000G」と記号を含めて6桁表記になっている。少数点と“GHz”を意味する「G」の文字が入り、まさにデノミが行われた格好だ。動作電圧はPenium III 933MHzから採用されている1.7Vのままで、電気的仕様に変化はないようだ。なお、マーキングの内容は次の通り。「1.000G/256/133/1.70V S1 90170338-0058 MALAY i(m)(c)'00 SL48S」。

 販売を始めたショップでは、それぞれ「臨時NEWS Pentium !!! 1GHz 本日17:00 緊急入荷!!」「Pentium III 1GHz」などと書いた貼り紙を店頭に出すなど、アキバではちょっとした盛り上がりを見せている。また、少量入荷だったとはいえ、入荷したショップのほとんどが完売してしまっているなど、高値の割には反応はよかったようだ。

 また、一部のショップでは、Pentium III 1GHzとi820チップセット搭載マザーボードVC820、さらに128MB RIMMをセットにしたOEM向けのキット品も販売を始めている。価格は218,000円~228,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

コアの色が青い“Thunderbird”の1GHz

 2次キャッシュを統合した“Thunderbird”のAthlon 1GHzは、Slot A用とSocket A用の2種類が登場している。確認できた範囲では、各店に6月30日(金)から入荷し始めた模様で、価格はSlot A用が96,800円~99,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。Socket A用が96,800円~120,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)となっている。

 Slot A用はともかく、Socket A用を見ると、これまでのAthlonとはコアが異なっているのがわかる。形状などに変化はないものの、色が異なり、これまでのAthlonでは光の加減で緑色にみえていたものが、1GHzのコアは青もしくは紫に見える。以前から色によって最新の銅配線による製造品か、従来のアルミ配線による製造品かが見分けられるという情報も流れており、注目の変化ではある。

 なお、マーキングの内容は次の通り。Slot A用は「AMD-A1000MMR24B A 210025657561」、Socket A用は「AMD Athlon A1000AMT3B AEEA0022MPMW Y5652220128 (m)(c)1999 AMD」。

まさに1GHz対決本番

 Pentium III 1GHzの単体入手が初めて可能となり、Athlonも2次キャッシュ統合型で初の1GHzが投入された。これでPentium IIIもAthlonも、2次キャッシュ統合型という性能面、そして単体入手が可能という流通面でも対等となり、いよいよこれからが1GHz対決の本番ということになる。

 さて、価格ではすでに勝っているAthlonだが、性能や信頼性の面ではたしてどちらに軍配があがるだろうか。

□Athlon(AMD)
http://www.amd.com/products/cpg/athlon/
□Pentium III(Intel)
http://www.intel.com/PentiumIII/

 (AMD製CPU)
 (Intel製CPU)

[撮影協力:コムサテライト1号店コムサテライト2号店USER'S SIDE本店PCiN秋葉原ツクモパソコン本店II高速電脳]


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