【 2000年7月1日号 】

個人向けのDual Socket 370対応マザー「694D PRO-A」登場

パッケージDual Socket 370
緑色の基板黄土色の基板
Ultra ATA/100コントローラー入荷しました

 FC-PGA版Pentium IIIをDual運用するためのマザーボードというと、これまではASUS CUR-DLSやSUPERMICRO 370DL3といった、ServerSet III LEチップセットを搭載した10万円近い高価なサーバー向け製品しかなかったが、今週からパーソナル用途で気軽に使える製品が出回り始めている。製品はMicrostarから発売された「694D PRO-A」で、実売価格は21,800円~23,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「694D PRO-A」はApollo Pro133Aチップセットを搭載したDual Socket 370対応マザーボードで、Ultra ATA/100対応IDEコントローラーのPROMISE PDC20267をオンボード搭載している。対応しているFSBが66MHz~200MHzと広く、内部エラーが発生した際に4つのLEDでエラー内容を知らせるDiagnostic LEDがついているのも特徴だ。なお、今回の製品はあくまでも基本モデルで、このあとさらにRAID(レベル0,1)機能がついた「694D PRO-AR」、IEEE1394がオンボードの「694D PRO-AI」、RAIDとIEEE1394がついた「694D PRO-AIR」も出る予定になっている。型番の後ろにある英記号は、「A」がUltra ATA/100、「I」がIEEE1394、「R」がRAIDという意味を持つ。

 現在出回っているのは日本法人のエム・エス・アイコンピュータジャパンから発売された国内版で、保証付きのもの。ただし、各ショップで実物をチェックしてみたところ、なぜか物によって基板の色が緑と黄土色の2種類存在していることが判明している。両者に色以外に何か違いがあるのかどうかは今のところ不明。

 なお、Dualで動作するFC-PGA版Pentium IIIはB0ステッピング以降のコアのみで、リテールパッケージ品であれば「Now Dual Processor Capable」の文字が入っているタイプに限られるので、「694D PRO-A」の購入を考えている人は事前によく確認しておく必要がある。

□694D PRO-A(Microstar)
http://www.msi-computer.co.jp/company/news/press_release/press_release_8.html
http://www.msi-computer.co.jp/product/product_motherboard/socket370/socket370_0.html
http://www.msi.com.tw/Product/mainboard/6321.htm

 (Microstar 694D PRO-A)

[撮影協力:エルプラザツクモパソコン本店IIコムサテライト1号店コムサテライト2号店ツクモ10号店]


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