【 2000年7月8日号 】

片面4.7GBの新型DVD-RAMドライブが発売される

4.7GB DVD-RAM4.7GB DVD-RAM
4.7GB DVD-RAM4.7GB DVD-RAM
4.7GB DVD-RAM4.7GB DVD-RAM

 DVD-RAM Ver2.0規格に対応した新型DVD-RAMドライブが松下電器から発売になった。第1弾として登場したのは「LF-D200JD」という外付けSCSI接続タイプで、価格は59,799円~59,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 DVD-RAM Ver2.0はメディアの容量が片面2.6GBから4.7GB(両面では9.4GB)へと大容量化され、記録スピードが11.08Mbpsから22.16Mbpsへと倍速化された新規格。メディアの取り扱い方に関しても、これまで原則的にカートリッジ必須だったものが、CD-ROMなどと同様に裸の状態でも扱えるようになり、使い勝手が大きく改善されている。当初の発売予定は2000年春だったが、結果としては夏にずれ込んでのデビューとなった。

 「LF-D200JD」は外付け用のドライブで、インターフェイスはSCSI。コネクタはハーフピッチ50ピンになっている。SCSI接続で内蔵用の「LF-D201J」もラインナップされてはいるが、現時点ではまだ販売されていない(ソフトアイランド秋葉原店は予価49,800円で7月中~下旬に入荷すると予告している)。メディアは調査した限りまだ品薄で、カートリッジに入った片面4.7GBメディアの「LM-HB47J」が2,380円~2,980円で少量出回っているだけ(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。両面9.4GBのメディアはまだ出回っていない。「LF-D200JD」にはメディアが1枚も付属していないため、メディアは別途買わざるを得ないのだが、新型のドライブとメディアが同時入荷したというショップでさえ、メディアの数はドライブよりも少ないと言い、現時点ではメディアの入手は早い者勝ちの状態になっている。

 4.7GB対応の新しいメディアが入手できない場合は、従来の2.6GB対応のメディアを入手して使うしかない。PanasonicブランドのDVD-RAMドライブはこれまでPDとの互換性を維持していたため、代わりにPD用メディアを使えばいいと考える人も多そうだが、今回の新しいドライブではPDのサポートがなくなっているので、その手は使えない。「PanasonicブランドのDVD-RAMドライブならPDもOK」というイメージは、もはやDVD-RAM Ver2.0からは通用しなくなっているので、間違えないよう頭に入れておきたいところ。

 なお、DVD-RAMは現状Window 2000には正式対応していないので、購入を検討している人は要注意。現在は暫定対応のドライバがダウンロードでき、8月末までに正式版ドライバが出ることになっている。また、ATAPI接続の内蔵ドライブが欲しいという人は、日立がGF-2000という製品を発表しているので、今はこれを待つしかない。

□4.7GB DVD-RAM(松下電器)
http://www.panasonic.co.jp/dvdram/product/47ram.html

 (松下電器 LF-D200JD)

[撮影協力:OAシステムプラザ東京本店T-ZONE. PC DIY SHOPソフマップ1号店 Chicago Windows専門館PCiN秋葉原]


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