【 2000年7月8日号 】

衝撃の問題作?総アルミ製の机型PCケース「PRISM」

PRISMPRISM
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 総アルミ製PCケースのWiNDYシリーズで知られる星野金属工業がまたユニークなPCケースを開発した。今度はなんと机型のPCケースで、引き出しの代わりにATXケースが埋め込まれている。天板が強化ガラスでできているため、机の上からはPC内部が丸見えの状態になる。そして、金属部分はもちろん全てアルミ素材だ。製品名は「PRISM」。同社によると、これまで開発してきた製品の中でも一番の自信作という。

 この製品、遠目にはキャスター付きの小さな事務用デスクといった風だが、間近で見ると、その見たことのない構造にしばし目を奪われる。強化ガラス製の天板の真下に335W電源付きのATXケースが埋め込まれており、そこに当然のように5インチベイや3.5インチベイ、マザーボード収納スペースなどが整然と並べられている。ここにHDDやマザーボード、ケーブル類を組み込んでPC兼机として使えば、常に猥雑なPC内部を見ながら作業ができるというわけだ。HDD LEDやPOWER LEDなどのインジケーターは天板右側から見えるよう集中配置され、電源スイッチやリセットスイッチもケース右側面にまとめられている。拡張カードのブラケット部もケース右側面にあり、外部からのメンテナンス操作はほとんど右側からできる構造になっている。ただし、内部をいじるには天板をはずす必要があるため、頻繁に内部をいじるという人は机の上に大量の物を置くことは難しくなる。

 「PRISM」には、ブラックアルマイト加工された黒いATXケースにケース用ファンが3つついた「PRISM type A+」と、シルバーのATXケースでケース用ファンの付属しない「PRISM type A」の2モデルが用意されている。発売予定は7月13日(木)で、現在ツクモパソコン本店IIツクモ12号店ソフマップ1号店 Chicago Windows専門館などが予約を受付けている。気になる予価は「PRISM type A+」が109,800円、「PRISM type A」が93,800円。また、オプションのプリンタ台も19日(水)に発売される予定になっている。値が張るのは確かだが、同社が平日中に各ショップへのプロモーションとして専用台車に載せてアキバを回っている間、あちこちで人だかりができて質問攻めにあっていたほどで、確実に注目を集める製品であることは証明済み。

 青いマザーボードや赤いマザーボードなど、内部のカラーリングにこれまでこだわっていた人、常にPC内部の動作を目視でチェックしないと気が済まないという人、とにかく誰も持っていない形のPCが欲しいという人には朗報と言えるかも知れない。また、冬にはPCケースからの排熱を利用してコタツとして使うという活用方法もありそうだ。

 なお、この製品は重量が28.5Kgもあるため、買って持ち帰るのはそれなりの覚悟が必要になることをお忘れなく。

□PRISM(ソルダム/星野金属工業)
http://www.soldam.co.jp/prism/
□予約ページ(ツクモ)
http://www.tsukumo.co.jp/news/000708.html

 (星野金属工業 PRISM)

[撮影協力:ソルダム]


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