【 2000年7月15日号 】

Athlon用オーバークロックツールに12.5倍対応などの新種

K7 Turbo CardK7 Turbo Card
OCKing Booster A-102OCKing Booster A-102

 ある製造ロット以降の新型Athlon 750MHzに950MHzコアが採用されていることがわかり、このところアキバでは新型Athlon 750MHzの激しい争奪戦が展開中。そんな相変わらずのオーバークロック熱に応えるように、今週はSlot A版Athlon用の新しいオーバークロックツールが2種類登場している。

 ひとつはA-Win Computer製の「K7 Turbo Card」という製品。これは3,280円という破格の安さが特徴で(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、なぜかケース用のファンまで付属している。構造や機能はこれまでのものと変わりなく、Slot A用Athlonの“Golden Fingers”端子に装着してディップスイッチを操作することでクロックの倍率とコア電圧の変更が行える。基板の裏側にはICソケットがついているものの、何に使うのかは不明。ただし2次キャッシュの設定変更には対応していない。

 もうひとつは、新型Athlonへの対応をうたった「OCKing Booster A-102」という製品。メーカーはARTeam。どの部分が新型Athlon対応かというと、パッケージの説明によれば、新たにクロックの倍率として11.0/11.5/12.0/12.5倍という4つの倍率をサポートしたことで、この倍率設定に限って“for AMD Thunderbird”だと強調している。コア電圧は1.60V~2.05Vまで0.05V単位で設定可能。あくまでも新型Athlon用の製品ということで、2次キャッシュに関する設定変更機能は省かれている。価格は14,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 こうしたマニア向けのツールが続々と出てくるあたり、いかに自作PC市場でAthlonの注目度が高いかがわかる。こうしたツールも新型Athlon 750MHzのように異常な人気を呼ぶ可能性がありそうだ。

 (A-Win Computer K7 Turbo Card)
 (ARTeam OCKing Booster A-102)

[撮影協力:ソフトアイランド秋葉原店OVERTOP]


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