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USB接続のハードウェアMPEG-2キャプチャユニットが登場
NEC製のTVチューナー付き製品が3万円台で発売に
【パッケージ】 | 【本体】 |
【前面】 | 【背面】 |
【デモ中】 | 【中身】 |
同シリーズの従来製品と違い、オリジナルのデータ形式ではなく、純粋なMPEG-2形式で記録されるというのも大きなポイントだ。実売価格は32,800円~34,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●初のUSBハードウェアMPEG-2キャプチャ
「SmartVision Pro for USB」は、ハードウェアMPEG-2キャプチャが可能なUSB接続のTVチューナー内蔵外付けキャプチャユニット。これまでにも似たような外付け製品として、MPEG-1対応のものやPC側のソフトウェア処理でMPEG-2キャプチャを実現するものはあったが、外付けユニット側のハードウェアで直接MPEG-2キャプチャを処理する製品はこれが初めて。
MPEG-2のエンコーダーチップにGlobeSpan製のiTVC12を搭載し、最大720×480ドットの解像度でキャプチャができる。メーカー発表によれば、ビットレートは6Mbps固定。内蔵TVチューナーのほか、コンポジットとS端子を経由して外部ビデオ入力内容もキャプチャ可能だ。また、TVチューナーは音声多重放送対応で、データ放送にも対応し、bitcast/ADAMS/文字放送の受信が可能。受信したADAMS-EPGの番組表を利用して、簡単にTV番組の録画予約もでき、録画中に一時停止をかけて続きを再生するタイムシフト再生にも対応している。
一般にUSB接続でのハイレベルなビデオキャプチャというと、データ転送速度の問題などから難しいというイメージがあるが、この製品の場合、サウンドとビデオを含めたMPEG-2形式のデータ圧縮を全てユニット側で行い、あとは圧縮済みのデータをPCに転送するだけという構造のため、インターフェイス上のデータ転送速度の遅さはさほど問題にはならない。当然のことながらPC側の負担も軽く、推奨動作環境はPentium II 350MHz、Celeron 366MHz、Athlon 500MHz以上という程度で、パワーは要求されない。
3月には先に「SmartVision Pro」というMPEG-2対応のPCIキャプチャカードが出ていたが、こちらはソフトウェアによるMPEG-2キャプチャで、記録形式も厳密には“MPEG-2相当”という独自仕様のものだった。
●動画系の周辺機器ではダントツの注目株
この製品を販売しているショップのひとつであるパソコンハウス東映によると、チャンネルの切り替えなど、操作ボタンを押してからの動作がやや緩慢な点はあるものの、おおむね動作は安定しており、記録されたMPEG-2の動画ファイルも、拡張子を変更するだけでWindows Media Player 6.0で再生できたそうだ(MPEG-2のCODECがインストールされている環境の場合)。なお、同店では店内で動作デモを実施中なので、動作の様子を見たい人は同店に足を運ぶといい。
対応しているOSがWindows 98/98SEのみという点や、注意事項に「ALi製またはSiS製のチップセットを搭載した機種を使用した場合は画質の劣化等、動作に支障が出る場合があります」「RIVA128を搭載したパソコンをご利用の場合、映像の縮小表示ができない等の制限があります」などとあるのは弱いところだが、性能はこれまでの同種製品とは段違いで、実用十分な性能を発揮してくれそうだ。
手軽にPCとTVを融合させることに興味のある人、TV番組の記録やMPEG-2での動画記録に興味のある人は要チェックの製品だ。なお、「自作パソコン(での動作)は保証外」となっているので、念のため。
□SmartVision Pro for USB(日本電気)
http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/0008/0702-02.html
(NEC SmartVision Pro for USB) |
[撮影協力:パソコンハウス東映とT-ZONE. PC DIY SHOP]
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