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アキバでWillametteことPentium 4のサンプル展示始まる
Socket 423とサーバー版Pentium 4が展示される
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【Pentium 4?】 | 【Socket 423】 |
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【Foster?】 | 【ぶ厚い金属板】 |
ただし、入荷時期や価格はまだ未定という。
●Socket 370より一回り大きいSocket 423
展示を始めたのはフェイス。店内のショーケースには、「Pentium 4? “Willamette”展示のみ」と書かれた札とともに、423ピンのCPUソケット(Socket 423)とIntelの次期CPUが飾られている。前者はすでに知られているとおり、開発コード“Willamette”で知られるPentium 4用の新しいCPUソケットで、後者はハッキリと明示されているわけではないものの、“Foster”の開発コードで知られる大容量キャッシュを統合したサーバー版Pentium 4ではないかと見られる。
展示されているソケットはmolex製のもので、本体には「molex 423 PIN SOCKET」という文字が刻まれている。見た目は現在主流のSocket 370やSocket Aで使われているソケットとほとんど同じで、一見しただけではこれが新しいソケットだとはわからない。ただし厳密に比べてみれば細かな違いがいくつもある。ピン数が違うのは当然だが、例えばSocket 370と比べた場合、CPU固定用のレバー位置が逆になっている。ソケット本体の丘状部分を手前にして見た場合、Socket 370では左側にレバーがあるのに対し、Socket 423では右に用意されている。また、CPUクーラーを固定させるために使う突起部品も、位置や数が若干異なっている。ソケット本体の大きさ自体は、Socket 370より一回り大きい程度でそれほど変わりはない。
●「Pentium 4?」
同時に展示されているCPUは、厳密にいうと単なるPentium 4ではなく、どうやら大容量キャッシュを統合したサーバー向けPentium 4らしい。単なるPentium 4ではない証拠に、このCPUはSocket 423とは違う別のソケットに差し込まれて展示されている。ソケットのサイズは小さ目で、CPU固定用の機構はレバーではなくスライド式のスイッチになっており、明らかにSocket 423とは異なる。ソケットのピン数は展示されている状態では分からないが、IntelがIDFなどで公表している内容によると603ピンということになっている。CPU自体は緑色の基板上に大きな半導体パッケージと、放熱用と見られる金属板が重った大型のもので、その金属板がまた異様なほどぶ厚いのが印象的。こうした構造を見ると、一部で懸念されているように、Pentium 4の発熱量はかなり大きなものではないかと想像できる。
ちなみに、このCPUの表面には次のようなマーキングが記されていた。ただし、現時点で、これらの意味するところは不明だ。
INTEL CONFIDENTIAL
OV16ES A4
C015T000-0149
i(m)(c)'99 80528KC1.XG1M
D015T001
0751
●「展示のみ」だが貴重なチャンス
同店が「展示のみ」とわざわざ断っている通り、足を運んでも手に入れることはできないものの、一般の人が次期Pentiumとソケットの実物を目の当たりにできるのは、国内ではこれが初めての機会であり、世界的に見ても貴重なチャンス。
最近は失敗続きで冴えない印象のIntelだが、次に放つタマが一体どんなものになるのか、この目で確かめてみるのも悪くなさそうだ。
![]() | (Intel製CPU) |
[撮影協力:フェイス]
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