リコーから自動エラー回避＋DVD-ROM対応のCD-Rドライブ発売

　リコーからJustLink機能を搭載した注目のCD-Rドライブ「MP9120A」が登場した。このドライブは、先行するBURN-Proof機能対応製品と同様、CD-Rの書き込みエラーの主原因であるバッファアンダーランエラーを自動的に防止する機能を持ち、さらにCD-R 12倍速書き込み／CD-RW 10倍速書き換え／CD-ROM 32倍速読み込みの最速性能を誇り、そのうえDVD-ROM 8倍速読み込みにも対応するという、まさに何でもありのハイエンドCD-Rドライブ。現在CD-Rドライブでは最も人気のある、BURN-Proof対応のプレクスター製「PX-W1210TA」を上回る性能を持つだけに、人気が集中するのは必至だ。

　「MP9120A」が搭載しているJustLin機能は、リコーが独自に開発したというバッファアンダーランエラー防止技術。三洋電機が開発したBURN-Proofに続く後発技術ではあるが、リコーによると、バッファアンダーランエラーが発生した場合にメディア側で起こるデータ書き込みの継ぎ目が、BURN-Proofが約40μmなのに対してJustLinkは約2μm以下と非常に小さいのが特徴という。JustLinkであれば、例え今後さらに書き込みスピードが上昇して24倍速になっても4μm以下におさまり、読み込みエラーの対象にはならないのだという。BURN-ProofもJustLinkも、現状ではユーザーの実用度という意味で差はないが、JustLinkの方がマージンが大きい分、読み取り精度への影響が少ないという安心感はある。

　また、バッファアンダーランエラーの防止技術を備えたCD-Rドライブで初めてDVD-ROMの読み込みに対応しているというのも大きな魅力。読み込みスピードは8倍速。DVD-RAMなど一部の上位規格を除けば、現在主流の光系メディアはこれ1台で書き込みも読み込みも全て対応できるということになる。インターフェイスも手軽なATAPI接続で、初めてCD-Rドライブに手を出すという人にとっても魅力的な仕様と言える。

　何でもありのハイエンドCD-Rドライブの登場で、またCD-Rドライブマーケットは激しいバトルが展開されることになりそうだ。価格はリテールパッケージ品が41,800円～44,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）で、書き込みソフトとしてB's Recorder GOLDが同梱されているほか、DVD-Video再生ソフトのWinDVD 2000などもバンドルされている。バルク品は36,800円～39,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

　なお、リコーでは、期間中にこのドライブのユーザー登録を行った人を対象に、28型ワイドフラットテレビなどがあたる「JustLinkで安心書き込みキャンペーン」を実施中。期間は9月1日(金)～10月31日(火)。

□MP9120A（リコー）
http://www.ricoh.co.jp/cd-r/drive/index9120a.html

（リコー MP9120A）

[撮影協力:クレバリー1号店とPCiN秋葉原とパソコンハウス東映と俺コンハウスとT-ZONE. PC DIY SHOP ]