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メモリの価格が一転して上昇を始めた。PC100 128MB SDRAMは特価販売の例を除けば、これまで当たり前だった5,000円台の価格がいきなり消滅し、軒並み安値上位の店頭価格が6,000円台に戻っている(詳細は「メモリ最安値情報」参照のこと)。平均価格こそ645円の小幅な値上がりだが、ここ最近プライスリーダー的存在だったショップの動きに限定すると、ほぼ1,000円程度の急上昇ぶり。メモリの値動きほど読めないものはなく、今回もまた予想外の急変というかたちになった。その一方、PC800 RIMM 128MBが平均で10,000円以上の下げ幅を見せ、DDR SDRAMが初めて登場するなど、メモリ市場は混沌の様相を見せ始めている。 |
先週の550MHzに続いて、今度はCyrix IIIの600MHzが出回り始めた。Cyrix IIIの新モデルとしては比較的在庫ショップが多く、25日(土)時点で6店が販売中。価格は7,480円~8,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、FSBは100MHzで動作電圧は1.9Vという仕様になっている。また、Socket 7用CPU最速モデルのK6-IIIE+/550も15,800円で出回り始めている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ローエンドPC向けのCPUも、動作クロックのレンジは確実に上へ上へと伸びているようだ。 |
Shuttleから、17cm角サイズという超小型のSocket 370対応マザーボード「FE22」が登場している。チップセットはi810EでフォームファクタはFlexATX。これほど小さなサイズでありながら、PCIスロットを1本持ち、さらに10Base-T/100Base-TX対応のLANコントローラーまでオンボード搭載しているから驚き。当然、チップセット内蔵のビデオ機能も利用できるため、まさに全てが揃った超小型オールインワンマザーボードとなっている。手のひらに載ってしまう程度のサイズで、これだけの機能を持っているのには感心するばかりだ。価格は15,800円~16,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ただし、小型マザーボード好きが多いのか、25日(土)時点で全て完売となっており、現時点で入手は不可。再入荷を待つほかない。 |
PCパーツの世界にも、メーカー名や製品名を意図的に似せた“類似品”と言っても差し支えないレベルのものが稀に発見されるが、今週から売られ始めた「3D SOUND PCI」というメーカー不明の中国製サウンドカードは、まさにその好例。なんと、化粧箱のデザインがCreativeのSound Blaster 16 PCIなどで採用されているものにソックリ。これまでの例では、似ているといっても、すぐにわかるレベルの決定的な違いが見られたのが、今回はそれがない。中身はC-MediaのCMI8378を載せたPCIサウンドカードで、基板の形状がL字になっている点がユニーク。実際には価格が1,480円と非常に安いことと(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、商品知識のあるショップがあえて販売している点からトラブルが起きることは考えにくいが、それにしてもよく似ている。 |
PCパーツとは分野が違うが、携帯電話用のユニークなアイテムが登場したので紹介しよう。なんとそれは普通のDoCoMo製デジタル携帯電話をIrDA対応にしてしまうアダプタで、製品名は「IrGEAR For KEITAI」という。これを携帯電話のケーブル接続コネクタ部に直接差し込むだけで、アダプタ側に付いている赤外線ポートを通してPCやPDAなどとワイヤレスのデータ通信ができる。PCから見ると、携帯電話が赤外線モデムとして見える。また、アダプタの内蔵メモリに電話番号を記録しておき、必要に応じてPCや相手の携帯電話に転送する「名刺交換機能」や、任意のファイルを格納しておく「きんちゃく機能」なるものまで持っている。PCユーザーにとっては緊急モバイル用として重宝しそう。価格は8,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 □IrGEAR for KEITAI(http://www.linkevolution.com/j/irgear.html) |
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