ピーシーアドバンスドが来年1月での閉店を予告、閉店セールをスタート

　アキバに足繁く通うPCユーザーにとっては、ちょっと残念なニュース。ここ最近、比較的小規模なショップの閉店が相次いでいるが、今度は5年近くも有力ショップとしてアキバで営業を続けてきたピーシーアドバンスド3丁目店が店を閉じ、会社も清算してしまう予定であることが明らかになった。

　すでに同店は“閉店セール（～1月半まで）”と書いた貼り紙をあちこちに出し、2001年1月での閉店予定を告知、同時に在庫処分目的のセールを実施中であることを広くアピールしている。セール中はCPUとメモリとHDDを除き、店内にある商品で他店より高いものがあれば、スタッフに申し出ることで値引き販売することもあるという。

　同店は、約1ヶ月ほど前から店頭在庫が急激に減り始め、新たな入荷がほとんど見られなくなっていたため、一部で閉店の動きではないかと勘繰る向きもあったが、結果的にはそれは正解だったことになる。同店によると、アキバでのPCパーツ販売は競争が激化し、数を売っても利益がなかなか出せない状態になっていることから、体力のある今のうちにこの事業から撤退することを決めたという。一時はPCケースの常時在庫数日本一をうたったり、自他ともに認めるメモリのプライスリーダー的存在になるなど、活発な営業が印象的だったショップだけに、なんとも残念ではあるが、過去に何度かあった突然の倒産などではなく、あくまで計画的なものである点が救いだ。

　なお、閉店後1週間までは販売商品のサポートを受け付ける予定で、インターネット通販については先行して12月末で終了する予定という。

　アキバ全体でみれば、相変わらずPCパーツ系ショップの勢力は大きく、最近も大型店ができるなど活発だが、その一方で競争の激化によるショップ個別の栄枯盛衰は常に激しいというのも事実だ。

[撮影協力:ピーシーアドバンスド3丁目店]