【 2000年12月16日号 】

Athlonが価格改定で実売価格急落、1GHzは2万円割れ間近
1GHzモデルではPentium IIIとの価格差は倍以上に

900MHzと1GHz爆発的値下がり
【900MHzと1GHz】【爆発的値下がり】
PRICE DOWNAMD価格破壊はじめました
【PRICE DOWN】【AMD価格破壊はじめました】
1GHz価格対決Slot A用1GHzは2万円割れ
【1GHz価格対決】【Slot A用1GHzは2万円割れ】

 AMDが価格改定を行った影響で、アキバではAthlon上位モデルの価格が急落している。Socket A用の1.1GHzは3万円割れ、1GHzは2万円割れも間近の状態で、もはや少し前のローエンドCPUと変わらないほどの価格になっている。

 新価格のAthlonは今週末から続々とショップに入荷し始め、店頭価格も週末に入って次々と書き換えられている。

夢の1GHz CPUは21世紀目前で一気に廉価品に

 夢の大台とまで言われていた1GHz動作のCPUは、21世紀を目前にしてすっかり廉価な製品になってしまった。AMDの価格改定によってAthlon上位モデルは大幅に値下がりし、この週末からショップに入荷するCPUも新価格品に切り替わっている。

 一部ショップでは平日中に新価格品の予価を出しているところもあったが、多くのショップは新価格品が入った段階で次々と価格表を書き換え始め、16日(土)時点では最安値でAthlon 1.1GHzのリテールパッケージは先週比9,100円安の27,800円、1GHzリテールパッケージは同9,700円安の22,800円にまで下落。値下げ幅自体はリテールパッケージほどではないものの、バルク品では1.1GHzが26,600円、1GHzが21,000円とさらに最安値は安くなっている。また、そのほとんどは、最安値以上に平均価格の方が大きく下がっているという点も見逃せない(詳細は「CPU最安値情報」参照のこと)。

 この状況に売る方もびっくりしたのか、一部ショップは「AMD価格破壊はじめました」「AMDのCPUが!爆発的値下り!売り切れ続出!」といった派手な貼り紙まで出し、大幅値下げをアピール。そして複数のショップの話によると、ボーナス直後の大幅値下げというタイミングもあって、これでAthlon人気がさらに高まり、1GHz以上のAthlonが異常な勢いで売れていくという。あまりの売れ行きで、あっという間に在庫が尽きてしまったというあるショップは、その状況を「集中豪雨的」「瞬殺」だったと表現する。

1GHzではPentium IIIとの価格差は倍以上

 同じ1GHzのモデルで最安値を比較すると、Athlonでは21,800円、Pentium IIIでは50,980円と、実に差は約3万円にも達する。Athlon 1GHzが2つ買える金額でも、Pentium IIIでは1GHzモデルが1つも買えないという、とんでもない価格差になっているのだ。2次キャッシュを統合したThunderbirdコアのAthlonは、1GHzモデルが7月に登場し、その当時は10万円という高値だった。それが約半年で1/5にまで下がってしまったのだから、もう驚くほかはない。1GHzの夢は、あっという間に2万円程度のポケットマネーに様変わりしてしまったわけだ。

 これで年内のCPUの価格に関する関心事は、Athlon 1GHzがいつ2万円を割るのか、という1点に絞られそうだ。なお、Slot A用のAthlonに限って言えば、最安値は一足先に2万円割れの19,800円を今週記録している。

□Athlon(AMD)
http://www.amd.com/products/cpg/athlon/

 (AMD製CPU)

[撮影協力:パソコン工房秋葉原店]


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