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ASUSがイエローとブルーのA4薄型ノートPC「FIRST KISS」シリーズを発売
「FIRST KISS」は、これまでのオールインワンタイプとは違い、CD-ROMドライブやFDDを本体から省略した薄型A4サイズのノートPC。これまでの台湾製ノートPCとは一線を画し、随所にカーブがかかったスタイリッシュなデザインになっている。特に、そのカラーリングはインパクトが強く、現在店頭に並んでいるロンドンイエローのモデルは、まさにノートPCとしては前代未聞の色で、一度見れば忘れられないほどの強烈な印象を受ける。もうひとつのスカラーブルーも本来的には珍しい色だが、ブルー系統ということで言えば、国内ではSONYのVAIOシリーズを思い起こさせる。
搭載されているパーツは、12.1インチXGA対応TFT液晶、440MXチップセット、64MBメモリオンボード、10GB HDD、SMI 3D1721 VGAチップ(8MB)、PCカードTypeII×2/TypeIII×1、ESS Audioチップ、USB×2、LAN/Modemオンボード、タッチパッド、19mmピッチ日本語キーボード、Li-ionバッテリーなど。CPUはモデルで異なり、型番「S8670P」のモデルがMobile Pentium III 700MHzを搭載、「S8660C」がMobile Celeron 600MHzを搭載している。サイズは296(W)×230(D)×25(H)mm、重量は1.7Kg。OSはWindows Meが標準インストールされている。このほか、AiBOXという24倍速CD-ROMドライブを標準搭載したポータブルのドライブベイが付属し、これはドライブ部分をDVD-ROMドライブやセカンドHDDなどほかのIDEデバイスなどに交換できる構造になっている。バッテリー動作は2.5~3時間。ASUSのブランド名が散りばめられたキャリングバッグも標準で付属している。
自作PCユーザーにとっては、ベアボーンではなく完成品として売られているのが残念なところだが、少なくともCPUのインターフェイスはμPGA2となっているため、国内メーカーの製品とは違って後からCPUをアップグレードするのは簡単だ。BIOSやドライバもマザーボードと同様にWeb上で随時アップデートされており、技術的なサポートも十分期待できそう(台湾本社のWebでは「S8200A Series」の型番)。国内メーカーのノートPCは独自のチップやデバイスなどを載せているため、思わぬところで互換性問題でひっかかることもあるが、この製品はマザーボードと同様に汎用パーツのみでできているため、それほど“癖”はなさそうだ。
16日(土)時点で実際に販売されているのは「S8660C」のロンドンイエローモデルのみで、実売価格は168,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。国内の発売元になっているASUS代理店ユニティのWebに書かれている内容によると、このあと「S8670P」も含めてツクモ各店などで販売が始まるようだ。
有力マザーボードメーカー製の製品でBIOS更新のサポートもあり、アップグレードパスも用意されているという点を考えると、まさに自作PCユーザー向けの薄型A4ノートPCと言ってよさそうだ。デスクトップPCと同じで、ノートPCも国内メーカーのありふれた製品ではないオリジナリティが欲しいという人にはピッタリの製品かもしれない。
□FIRST KISS(ユニティ)
http://www.firstkiss21.com/
(ノートPC) |
[撮影協力:パソコン工房秋葉原店]
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