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なんちゃってG4 Cube?透明キューブ型PCの展示開始、販売の可能性も
展示されているのは「KOMODO SERVER」という名の完成型PCで、基本的にはLinuxを標準インストールしたサーバー機として出荷されているもの。メーカーは台湾のDA Computing Technology。11月のCOMDEX/Fall 2000に参考出品されていたことから日本でも話題となり、実物の国内デビューを待つ人も多かった。
この製品の特徴は、とにかくボディの外観に尽きる。キューブ型の透明ケースを採用し、天井部に排熱口を用意するなど完全にG4 Cubeを真似て作られており、一目見ただけで思わずニヤリとしてしまう。ただし、サイズはG4 Cubeと比べるとかなり大きく、ボディのアクリル素材も特に光沢加工などは施されておらず、高級感はほとんどない。AppleがG4 Cubeを“クリスタルキューブ”と呼んでいるの対して、どうもこちらは“透明な一斗缶”といったイメージ。
中身はASUS製のi810搭載microATXマザーボードをベースとし、Celeron 667MHz、Seagate製15GB HDD、128MB メモリ、スイッチングハブ内蔵10/100BASE-TX LANカードなどを装備、その代わりにCD-ROMドライブとFDDは標準では搭載されていない。なお、これら内部のパーツ類をメンテナンスする場合は、ケース底面にある4つのネジを外し、マザーボードなどを収めた金属筐体を丸ごと引き出してから行う。
また、ケースの天井付近には排熱用のファンが取り付けられ、排熱口から上に向かって排気される仕組みになっている。さらに天井部には10個のLEDが埋め込まれており、ここでネットワークや電源、HDDなどのステータスを確認できる。I/Oインターフェイス部は、G4 Cubeと同様にケース内側の金属筐体底面に用意されているため、接続されたケーブル類は内部から下に向かって植物の根のように伸びる格好になる。
展示している秋葉館Winによると、現在この製品の取り扱いを検討中で、反応がよければ完成品として「高くても15万円台」程度で販売する意向という。また、大量入荷になった場合は価格をより下げることができるとのこと。自作PCユーザーとしては、単体のmicroATXケースとして販売して欲しいところだが、これもショップ側にリクエストしてみれば実現するかもしれない。ショップ側が反応を見るために展示しているということを考えれば、このあたりは遠慮しないほうが良さそうだ。とにかく、まずは実物を見てみることをお勧めする。
ちなみに、「KOMODO SERVER」の「KOMODO」とは体長が最大3mにもなるというインドネシアのコモド島に生息するトカゲ“KOMODO DRAGON”のこと。ボディ正面にも、林檎マークではなくトカゲのマークがついている。ただし、“KOMODO DRAGON”自体はすでに絶滅の危機に瀕している。
(KOMODO SERVER) |
[撮影協力:秋葉館Win]
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