【 2001年1月13日号 】

正式発表ないままPentium 4 1.3GHzが低価格で突如出回り始める
RIMM 64MB 2枚同梱のリテールパッケージで6万円前後

新商品と読んでいいのか?価格は6万円前後
【新商品と読んでいいのか?】【価格は6万円前後】
リテールパッケージ(1)リテールパッケージ(2)
【リテールパッケージ(1)】【リテールパッケージ(2)】

 突如、アキバにPentium 4の新モデルが出回り始めた。動作クロック1.3GHzのシリーズ最下位モデルで、従来モデルと比較してコストパフォーマンスが高いのが特徴。PC800 RIMM 64MBが2枚同梱されたリテールパッケージ品で、実売価格は6万円前後。

 年明け早々に大手メーカーの採用発表やデータシートの追加が行われたCPUとはいえ、Intelからはまだ正式な製品発表がないというのも、この製品の大きな特徴。

いつのまにか追加された1.3GHzモデル

 Intelは通常、新しいCPUはプレスリリースの発行などで正式発表を行うが、このPentium 4 1.3GHzはなぜかそれがいまだに行われていない。Pentium 4 1.3GHzモデルの投入計画自体は以前から明らかにされていたため、今回の発売そのものは不思議なことではないものの、珍しいケースではある。

 なお、すでにDELLが国内で10日(水)にPentium 4 1.3GHzを採用したデスクトップPCを発表しているほか、Pentium 4のデータシートが2日(火)付けで1.3GHzモデル追加版として更新され、製品情報ページにも追加記述が行われていることを考えると、実質的にはCeleron 800MHzと同じ2日(火)にリリースされたものと解釈するのが妥当なようだ。

実質4万円弱の低価格Pentium 4

 Pentium 4 1.3GHzの実売価格は59,800円~64,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。PC 800MHz RIMM 64MBが2枚ついていることを考えると、実質的にCPU単体では4万円弱程度の価値ということになる。これはPentium IIIで言えば933MHz相当であり、単純に動作クロックから見た場合のコストパフォーマンスはIntel製CPUとしてはかなり高いということができる。

 アーキテクチャの変わったPentium 4が真の実力を発揮するためには、この先のOSやアプリケーション側の最適化を待たなければならないものの、今回の1.3GHzモデルの登場は、それを促進させる意味や、Pentium 4の市場での浸透を早めるための“隠し玉”の役割があると言えそうだ。

 自作PCマーケットにおいても、SSE2対応マルチメディア系アプリケーションを使った劇的な高速化を期待する人にとってはPentium 4環境移行への敷居が下がったわけで、大きな意味がありそう。

□Pentium 4 1.3GHz(Intel)
http://www.intel.com/pentium4/
http://developer.intel.com/design/pentium4/datashts/249198.htm

 (Intel Pentium 4 1.3GHz)

[撮影協力:高速電脳BLESSPCiN秋葉原]


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