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最速DDRメモリを同梱したASUS製Socket 370マザー「CUV266」発売
「CUV266」は過去に何度かショップでサンプル品展示が行われるなど、早くから発売予定のあることが知られていたが、実際に発売されたApollo Pro266チップセット搭載Socket 370対応マザーボードとしては7社目の製品となり、どちらかといえば後発の部類に入る。製品仕様としてもFSBやAGPの供給クロックを細かく変えられる部分はあるものの、それほど際立って注目すべき機能があるわけでもなく、言わばメジャーメーカー製の安定株という位置付けになる。ATXフォームファクターを採用し、DDR SDRAM対応DIMMスロットは3本、ほかの拡張スロットはAGP Pro×1、PCI×4、PCI/ACR×1という構成になっている。
この製品の最大の特徴はマザーボード側の仕様というよりも、PC2100 DDR SDRAMの128MBを1枚同梱しているという製品内容にある。同梱されているのは、先週から出回りはじめたPC2100でCL=2というシールの貼られたNanya製メモリチップを搭載したDIMM。実際にはVIAのバリデーションはCL=2.5で通っており、SPDにも2.5として記録されているので、速度という点ではPC2100としては一般的なものだが、マザーボードメーカー側が製品に同梱しているだけに確実な安定動作が期待できる。
「CUV266」の実売価格は23,500円~33,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。このうちPC2100 DDR SDRAM 128MBがセットになったものは28,980円~33,800円。単純に同梱されているPC2100 DDR SDRAM 128MBを平均市価の14,000円程度として計算すると、「CUV266」の単体価格は15,000円~20,000円程度と非常に安くなり、コストパフォーマンスという点での魅力も十分あると言える。最速のメモリとメジャーメーカーで安心感あるマザーボードのセットは、そのコストパフォーマンスのよさも手伝って、Pentium IIIユーザーがDDR SDRAMの環境へ一気に移行するのに大変都合のいい製品ということができそうだ。
なお、DDR SDRAMを同梱したパッケージには「DDR Module Inside 128MB」というシールがついているので、見分ける場合はこれがいい目印になる。
□CUV266(ASUSTeK Computer)
http://www.asus.com.tw/products/motherboard/ddr266/cuv266/
(ASUS CUV266) |
[撮影協力:クレバリー1号店とコムサテライト3号店とOVERTOP]
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