|
Cyrix IIIのリテールパッケージが発売、低価格なのがウリ
600MHzと667MHzの2モデル、ファン付き
【発売開始】 | 【パッケージ(表)】 |
【パッケージ(裏)】 | 【サイズは他社と同じ】 |
【新マーキング】 | 【同梱物】 |
【CPUクーラー】 | 【エンブレム】 |
Cyrixを買収したVIAが一般ユーザー向けに商品を発売するのは、これが初。なお、CPUコアは従来どおりのSamuel1だ。
●正真正銘の純正リテールパッケージ
Cyrixのリテールパッケージというと、過去にも6x86MXやM II時代に何度か“自称”リテールパージがアキバで売られたケースはあったが、実際にはこれらは台湾や国内の代理店が独自にパッケージングしたもので、いわゆるメーカー純正のリテールパッケージではなかった。AMDやIntelと同じようにメーカーから公式にリテールパッケージとして発売されるのは、Cyrixシリーズとしてはこれが初めて。
国内では、数社がCyrix IIIを流通させるための正規代理店になっているという。
●薄いCPUクーラーが印象的
リテールパッケージは緑や赤や青といった原色系のカラーリングを施したオリジナルデザインで、他社と同様に表面には「VIA Cyrix III Processor」という製品名とともにロゴや簡単なスペックが明記され、裏面には各国語で保証規定などが書かれている。パッケージを覆っている透明ラップの表面にメーカーのロゴが等間隔で印刷されている点も他社とまったく同じだ。表面左下にある動作クロックを示す部分がシールになっているところは、いかにもチープ。しかし、これもローコストにこだわるCyrixシリーズとしては相応しいと言えるのかも知れない。
中身も、CPUとCPUクーラーが入っているという点ではまったく他社製と同じスタイル。ただ、それぞれの内容物は他社製とはだいぶ違う印象を受ける。同梱されているCPUクーラーは、最近のCPU用のものとしては異常にヒートシンク部が薄いのが特徴で、これは発熱量の少ないCyrix IIIの特徴をよく表している。また、CPU表面を見るとマーキングが新しいものに変更されているのがわかる。バルク品では700MHzで採用が確認されている、VIAの字が大きくCyrix IIIの字が小さい新デザインになっており、さらにCPU表面右上にはVIAのホログラムシールもつけられている。Windowsのパッケージについているホログラムシールと同様、これが純正品である証拠ということらしい。
●チープなところがCyrixらしい?
マニュアルは各国語表記の国際版となっているものの、日本語の部分は「本保証等は、明示或は暗示、含むけど限定しない、特定な目的に商品性と適合性のある暗示され等、全ての保証を取って代わる」など意味不明な日本語ばかりで、やはりチープ。実際問題として、サポートに関する記述が意味不明で、なおかつ国内サポートの連絡先が一切明示されていないというのは困ったところ。初期出荷品だけのケースという可能性もあるが、これでは結局のところバルク品と同様にショップ経由でのサポートに頼らざるを得ない。
魅力は価格で、CPUクーラーとセットになっているにもかかわらず同クロックのバルク品(CPU単体)とほとんど同じになっている。現時点では、Cyrix IIIを買うのならリテールパッケージがお得、というわけだ。Cyrixファンならずとも、これだけ安いのなら、ベアボーンPCとセットにして手軽にサブPCを作ってしまうという用途にも使えそう。
今回のリテールパッケージの登場は、もしかするとチープなCyrix IIIが見直されるいい機会になるかもしれない。600MHzの実売価格は5,980~6,500円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、667MHzの実売価格は5,800円~6,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□Cyrix III(VIA Technologies)
http://www.via.com.tw/products/cyr3.htm
http://www.via.com.tw/news/sbox.htm
(VIA Cyrix IIIリテールパッケージ) |
[撮影協力:OVERTOP]
[↓次の記事]: | 最速DDRメモリを同梱したASUS製Socket 370マザー「CUV266」発売 |
Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp
|