【 2001年3月24日号 】

冷却と静音性を追求した総アルミ製PCケース「Silent Master」が登場

Silent MasterSilent Master
Silent MasterSilent Master
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 アルミ製PCケースの新たな注目モデル「Silent Master」(JC-2001SA)が発売になっている。全てがアルミでできているというだけでなく、CPU冷却の補助機能や静音性を高めるなど独自の工夫を凝らしているのが特徴だ。

 「Silent Master」はジャパンバリューが発売した最新のオリジナル総アルミ製PCケース。外観のシンプルさとは違い、様々な独自の工夫を内部に凝らしたユニークなケースで、ほかでは見られない特徴をいくつも持っている。まず、静音性を高めるため、サイドパネルとベイパネル、フロントパネルの内側に緑色の振動吸収シートを貼り付け、さらに電源トレイのネジ止め部とドライブベイのネジ止めパネルを全て振動吸収ゴム付きワッシャで固定、そのうえ、ケース本体の足にゲルとアルミ板を張り合わせたV-Chipという部品を使うことによって、ケース全体の振動もここで吸収してしまうという。こうした対策によってドライブやファンの振動などが吸収され、PC特有の気になるノイズが解消されるというのが大きな特徴のひとつ。

 また、ケースの素材自体が冷却性能の高いアルミである点を活かして、CPUの熱をケース本体部に逃がす機能も利用できるようになっている。同梱されている薄い銅板を折り曲げるなどして加工し、これをケース本体部にとりつけることで、CPU冷却クーラーの熱をケース本体側に伝える役目を果たすという。この機能は説明書で簡単に触れられているだけで具体的な加工方法などは書かれていないが、おそらく、ファンの真上に銅板がくるように折り曲げて熱風を受けるようにするか、あるいはヒートシンクやCPUのコア部と直接接触するよう加工して使うものだと思われる。

 静音性と冷却性能という日本のPCユーザー特有のニーズを極限まで追求した製品として、このケースはおおいに注目を集めそうだ。価格が電源なしで39,800円とかなり高いものの(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、これはコストではなく性能を最優先した設計の証明だと言えるのかも知れない。なお、Pentium 4対応電源を搭載したJC-2001SDという型番のモデルもあるが、これはまだ入荷の時期は不明とのこと。

 また、同社からは、ほかにもユニークなPCケースとして、2台のPCが内蔵できるオフィスのサイドデスク型PCケース「D-002」も発売される予定になっている。こちらも独自の省スペース型PCケースとして気になる存在だ。

□Silent Master(ジャパンバリュー)
http://www.jjv.ne.jp/Product/JC-2001/
□D-002(ジャパンバリュー)
http://www.jjv.ne.jp/Product/D-002/

 (ジャパンバリュー JC-2001)

[撮影協力:コムサテライト3号店USER'S SIDE本店TSUKUMO eX.]


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