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1.3GB容量の倍密度CD-RWドライブがソニーから発売される
ATAPI接続で12倍速CD-R/8倍速CD-RW/32倍速CD-ROMの性能
【パッケージ】 | 【ドライブ(CRX200E)】 |
【色は紫+銀】 | 【インターフェイス】 |
【型番シール】 | 【メディアパッケージ】 |
【メディア(表)】 | 【メディア(裏)】 |
ドライブ側は従来のCDメディアとの互換性があり、価格が比較的安いといこともあって注目度は大。
●8cmメディアでも400MB
DDCD規格とはソニーとPhilipsが開発した倍密度CDメディア用のフォーマットで、従来規格のトラックピッチとピット長を縮小することで実現されている。従来650MBの容量だったCD-ROM/R/RWのメディアがこれによって倍の1.3GBに高められ、いわゆるシングルCDと言われる小型の8cmメディアを使った場合でも400MBという大容量記録が可能になっている。また、高密度化でも安定した品質を実現するため、エラー訂正が強化されているのも大きな特徴だ。
なお、ドライブ自身は従来メディアを従来規格のまま読み書きする互換性はあるものの、DDCDで読み書きする場合はあくまで専用メディアが必要であり、DDCDで書いたメディアもDDCD対応ドライブでしか読めない。
●単体メディアも同時発売、最低限の環境整う
ソニーが発売した初のDDCD対応CD-RWドライブは「CRX200E」。ATAPIインターフェイス対応の内蔵用ドライブで、外見上は普通のCD-RWドライブと変わりがない。従来のCD-RWドライブとしても基本性能は高く、CD-Rは12倍速書き込み、CD-RWは8倍速書き換え、CD-ROMは32倍速読み込みに対応している。バッファアンダーランエラー防止機能は持たないが、その代わりに8MBの大容量バッファを内蔵する。対応OSはWindows 95/98/Me/NT/200と幅広く、対応ソフトとしてライティングソフトの「Primo CD」、パケットライトソフトの「abCD」、バックアップソフトの「Retrospect Express」などが同梱され、さらにDDCD対応メディアも同梱されている。このため、新規格のCDメディアを利用するための環境は、この製品だけで全て揃うかたちになる。
また、DDCDに対応したCD-Rメディア「CDQ13G1」と同CD-RWメディア「CDRW13G1」も同時発売されており、必要ならば単体で必要なだけメディアを買うことも可能だ。新しい規格のメディアが登場する場合、多くはドライブだけ先行してメディアが単体で入手できないというジレンマを初期に抱えることになるが、今回は見事に同時デビューを果たしている。なお、メディアの記録面は、「CDQ13G1」が従来のCD-Rに近い緑系の色だが、「CDRW13G1」は黒みがかった色になっている。
●比較的安い価格もひとつの魅力
今後普及するかどうか保証のない新しい規格であるというリスクはあるものの、従来技術の延長というメリットから、ドライブ側に従来メディアへの書き込み互換性があり、価格もドライブの「CRX200E」が28,800円~29,800円、DDCD対応CD-Rメディアの「CDQ13G1」が250円~298円、DDCD対応CD-RWメディアの「CDRW13G1」が450円~598円と、新規格メディアのデビュー価格としては比較的安いのも大きな魅力と言える(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
少し高めの12倍速CD-R/8倍速CD-RWドライブを手に入れることで、DDCD対応というおまけもついてくるという考え方で入手するのもアリかも知れない。
なお、「CRX200E」のフロントパネルは一般的なアイボリーやシルバーではなく、紫がかったシルバーであるため、ほとんどのPCケースで色が合わないことが考えられるので要注意。
□CRX200E(ソニー)
http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Consumer/Peripheral/CRX/CRX200E/
(SONY CRX200E) |
[撮影協力:サトームセン パソコン館 PC isLandとTWO-TOP秋葉原1号店とツクモParts王国]
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