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Dual Socket 370初のDDR SDRAM対応マザー「DVD266」が発売に
どちらの製品もチップセットにはApollo Pro266を搭載し、メモリ用スロットとしてDDR SDRAM用のDIMMスロットを持つ。フォームファクターはATX、拡張スロットはAGP×1、ACR×1、PCI×5。サウンドチップとしてC-MediaのCMI8738を搭載する。また「DVD266-R」についてはAMIのIDE RAIDコントローラーも搭載している。 マニュアルによると、パワーユーザー向けの設定項目も豊富で、FSBを150MHzまで任意にBIOS上から設定可能なほか、CPU電圧はもちろん、CPUの倍率も最大12倍まで任意に設定可能という(CPU側の倍率変更ロックまで解除できるのかどうかは不明)。
ちょっと珍しいのは、製品にTaisol製のCPUクーラーが2個同梱されている点。過去にも、マザーボードにCPUクーラーが同梱された例はいくつかあるが、Dual対応マザーボードにCPUクーラーが標準で2つ同梱されているというのは珍しい(SuperMicro製マザーボードでいくつかの例がある)。なぜ、こうした構成になったのかというと、ほかの製品との差別化もあるようだが、一番大きな要因は、Pentium III 1GHzのリテールパッケージに同梱されている大型CPUクーラーなどをそのまま搭載できない基板レイアウトになっている点にあるようだ。今回の製品では、マザーボー上に搭載されているSocket 370のすぐ脇にコンデンサが数個並ぶなどしているため、横方向に長いCPUクーラーなどはそのまま搭載できない。
そもそも急に大型化したPentium III 1GHzの標準CPUクーラーは、多くのマザーボードで搭載できなくなるなど問題を引き起こしており、CPUソケットを2つ搭載しなければならないDual対応マザーボードでは、このあたり一層深刻な問題になる。その意味では、マザーボードメーカー側が独自で動作保証するCPUクーラーを同梱してくれるのは、ユーザーにとっては大きなメリットだと言える。なお、CPUクーラーの入った箱は、両面テープで通常のマザーボード用パッケージの側面に貼り付けられている。
Dual構成のマザーボードで初めてのDDR SDRAM対応製品ということで、そのパフォーマンスの向上がどの程度のものなのかパワーユーザーの関心が集まるところだが、今回の製品は日本語マニュアルも付き、なおかつ確実にとりつけられるCPUクーラーまで同梱されている点も考慮すると、パワーユーザーだけでなく広範囲なユーザー層にとって買いやすいDual対応マザーボードと言える。
実売価格は、「DVD266」が26,800円~28,800円、「DVD266-R」が28,800円~30,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□DVD266/DVD266-R(Iwill)
http://www.iwillusa.com/products/spec.asp?ModelName=DVD266
http://www.iwillusa.com/products/spec.asp?ModelName=DVD266-R
(Iwill DVD266/DVD266-R) |
[撮影協力:StormとTSUKUMO eX.]
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