JustLink対応の20倍速CD-R/RWドライブ発売、バルクも同時デビュー

　世界最速の20倍速CD-R/RWドライブがリコーから発売された。型番は「MP7200A」。書き込みスピードが速いだけでなく、同時にバッファアンダーランエラー防止機能や、メディアの特性に合わせて書き込みスピードを最適化する機能を備えているのが大きな特徴だ。

　これまでCD-Rの書き込み速度は16倍速が最高だったが、この製品の登場で記録は塗り替えられたことになる。リコーの発表によると、このドライブで650MBのCD-Rメディアを20倍速でフルに書き込むと、約4分20秒（260秒）の短時間で終了してしまうという。また、CD-RWの書き換えは10倍速、CD-ROMの読み出しは40倍速にまで高められている。なお、CD-Rの書き込み速度はZCLV（Zoned Constant Linear Velocity）と呼ばれる方式を採用しており、メディアの最内周から最外周までの各領域で12倍～20倍に速度が変化する仕組みになっている。よって、実質的には「最大20倍速」というのが妥当だ。

　最近では標準的な機能になりつつあるバッファアンダーランエラー防止機能も独自開発のJustLinkを搭載、さらに高速書き込み時にメディアの特性を判断して最適な書き込み速度をドライブ側が決定するJustSpeed機能も備える。高速性と同時に極力エラーが発生しないような安定性も確保しているというわけだ。

　ドライブはATAPIインターフェイス対応の内蔵用ドライブで、SPDIF端子も備えている。書き込みソフトのB's Recorder GOLDなどが付属したリテールパッケージが23,799円～29,800円、ドライブのみのバルク品が21,800円～25,300円で販売されている（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。なお、リテールパッケージはリコー製のものとセンチュリー製のものと2種類がある。

　リコーから20倍速対応のCD-Rメディアとして700MBの「CDR80-20XCW10」、650MBの「CDR74-20XCW10」なども同時発売されている。

□MP7200A（リコー）
http://www.ricoh.co.jp/cd-r/drive/mp7200a/

（リコー MP7200A）

[撮影協力:パソコンハウス東映と高速電脳とUSER'S SIDE本店とOAシステムプラザ東京本店]

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