【 2001年5月12日号 】

Athlon上位モデルの品薄が深刻化、1.33GHzは壊滅的?
連休中からAthlon上位モデルが深刻な品薄状態に

Sold Out入荷待ち
【Sold Out】【入荷待ち】

 Athlon上位モデルが極端な品薄となっている。特に最上位モデルの1.33GHzの在庫はゴールデンウィーク後半から壊滅的な状況で、一時は完全にアキバから姿を消してしまったほど。

 1.33GHzの再入荷は正規ルートでは6月になるという話もあり、大幅値下げで勢いをつけるPentium 4とのバトルに影響が出そうだ。

Athlon 1.33GHzは一時完全消滅

 Athlon 1.33GHzの在庫状況は今や壊滅的。品薄の進行はゴールデンウィーク後半から極度に進み始め、11日(金)の調査では一時的とはいえ完全に在庫ショップが0という事態にまで悪化した。翌12日(土)には8店で再入荷が確認できたものの、すべて並行輸入ルートによるもので、数も少量、ショップ側は「これも1日持たない」と悲鳴をあげる(詳細は「CPU最安値情報」参照のこと)。

 もともと価格改定の前後はショップ側の在庫調整もあってCPUは品薄になる傾向があるが、今回の1.33GHzは4月末の価格改定から2週間が経とうとしているのに、一向に回復の兆しが見えてこない。複数のショップによると、これはそもそも正規ルートからの供給が極端に細くなっているためで、代理店側から「次の入荷は6月4日以降になってしまう」と言われているという。また、海外からの平行輸入ルートを利用しても入手は難しく、品薄から価格が上昇しており、たとえ手に入れられたとしても売り値が合わなくなってしまうのが実状という。

Pentium 4が急速に人気高まる

 一方、ライバルのPentium 4は大幅値下げと1.7GHzモデルの発売が重なったこともあり、これまでの不人気ぶりを一気に打ち消すかのように人気が急速に高まりつつある。特に最上位モデルの1.7GHzモデルは人気の的で、4月末の発売直後から売れ行きは好調、一時ゴールデンウィーク中に品切れが続出して品薄傾向となったものの、供給はその後も途切れなかったため、うまく回転している様子。

 このままAthlon最上位モデルの品薄が続くと、価格の優位性が薄れてきただけに、Pentium 4の勢いを逆に後押ししかねない。Athlon改良版のアナウンスが近いとも言われ、新たな展開への準備と関係があるとの見方もあるが、今のところ原因や、この先の展開については不明。

 単にAthlonの上位モデルを入手する予定があるという人にとってはもちろん、今後の自作PC市場の勢力図への影響を考えると、当面は監視の必要がありそうだ。

 (AMD Athlon)

[撮影協力:OVERTOPエルプラザ]


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