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クリップの高さが可変のFC-PGA2対応CPUクーラーが登場
今週から出回り始めたのはHananoの「S3710-5015」というCPUクーラー。固定用クリップの高さを3段階に調節する機能を持ち、これでFC-PGAのPentium IIIなら1.13GHz、FC-PGA2のPentium IIIなら1.53GHz、Athlonなら1.2GHzまで対応できるという。
基本的に固定用クリップの全体的な構造自体はベーシックなものだが、唯一、ソケットの爪にひっかけるフック部分のみが独立して上下3段階に動く仕組みになっている。つまり、ここを動かすことでCPUの高さの違いなどを吸収し、CPUに対して最適な圧力がかかるよう調整できるというわけだ。カノープスのCPUクーラーFirebird R7では、CPUにあわせて個別に高さの違う固定用クリップがオプション販売されているが、Hananoの方式ならば1つのクリップで多数のCPUに対応できるということになる。
3段階に調節できる高さのうち、使われるのは2種類のみで、1つはFC-PGAとAthlon/Duron用、もう1つがFC-PGA2用ということになっている。FC-PGA2用の設定は、フック部分がもっとも長くなる位置にある(もっとも高くなる)ことから、FC-PGA2のPentium IIIは現行FC-PGAのものより背が高いことが想像できる。
FC-PGA2は0.13μmプロセス製造のPentium III(開発コードTualatin)で採用されるのはもちろん、まず最初に現行Pentium IIIのDステップ品が採用することになっている。つまり、FC-PGA2に対応したCPUクーラーが実際に必要となる日がやってくるのも、実はそう遠くない話なのだ。常に新しいCPUを使いたいという人は、今のうちに手に入れて準備しておくのもいいかも知れない。
実売価格は1,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□Hanano Taiwan
http://www.hanano.com.tw/
【2001/5/4】次世代CPU“Tualatin”対応をうたったマザーがABITから登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010504/etc_vh6t.html
(Hanano S3710-5015) |
[撮影協力:CUSTOM]
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