7.5cm角の巨大Socket A用クーラー発売、高速8cm角ファンとセット

　なんとも巨大で強力なSocket A専用CPUクーラー「MC462-A」が発売になった。8mm厚7.5cm角の銅板、8cm角の高速ファン、269本の円柱フィンなどで構成されるSwiftechの製品で、販売を始めたCUSTOMのテストによると「室温25度でAthlon 1.3GHzを38度に保つことができた」というほど強力な冷却性能を持つ。

　Swiftechは以前にも200本近い円柱状フィンが特徴のCPUクーラー「MC370-D」を出して話題になったが、今度はそれをさらに強化した仕様になっている。ヒートシンクのベース部分には8mm厚7.5cm角の銅板が使われ、その上に円柱状のアルミ製フィンを計269本とりつけ、さらに8cm角の高速ファンが搭載されている。

　7.5cm角もあるヒートシンクはSocket Aに対して2周りほど大きく、固定方法も一般的なクリップを使ったものとは異なり、Socket Aに隣接するマザーボード側の4つの穴を利用する。予めヒートシンク上に取り付けられているスプリング付きのネジを4つの穴に通し、マザーボード裏側に用意したナットに合わせて締め付けるかたちをとる。あまりにサイズが大きいため、マザーボードによってはつかないものもありそうだが、メーカーのテストによると、ASUS A7M266、Iwill KA266、EPoX 8KTA3などで実装実績があるという。

　巨大なファンは回転数の仕様が不明だが、「消費電力が12V/0.87Aと他の同サイズ製品よりも格段に大きく、静かな掃除機に匹敵するほどの音がする」とショップが解説するほどで、そうとう高速に回転しているようだ。ただし、このファンについては次回入荷分から、風量が現在のファンよりも少ない山洋製のものにかわる見込みとのこと。

　一見ゲテモノにしか見えない「MC462-A」だが、実は海外の複数のハードウェアレビューサイトでは高い評価を受け、テスト結果ではいずれも並み居る強豪を押しのけてダントツの冷却性能を誇るという実績のある製品。実売価格も15,800円とCPUクーラーにしては異様な高価さだが（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）、それに見合うだけの性能はありそう。オーバークロック目的などに使うには威力を発揮しそうだ。

　なお、予定では5月中に次回入荷があるものの、価格は16,800円に変更されるとのこと。

□MC642-A（Swiftech）
http://www.swiftnets.com/MC462.htm
【2001/2/24】ネジでCPUソケットに固定できる高性能CPUクーラーが登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010224/etc_mc370d.html

（Swiftech MC462-A）

[撮影協力:CUSTOM]

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