【 2001年5月19日号 】

Maxtorから100GBの3.5インチIDE HDDが登場、価格は3万円台
シリーズ名は「536DX」?、未発表の5モデルが出回る

IDE最大のHDD登場!!!30GB~100GBまで
【IDE最大のHDD登場!!!】【30GB~100GBまで】
100GBモデルCapaicty 100GBの文字
【100GBモデル】【Capaicty 100GBの文字】
536DXがシリーズ名?100GBで3万円台
【536DXがシリーズ名?】【100GBで3万円台】

 3.5インチIDE HDDの大容量化がまた一歩進み、ついに100GBの大台に達した。Maxtorから100GBの製品が突如として登場したもので、これまでの最大記録だった81.9GBを20GB近く更新した。

 今回発売されたのは、30GB~100GBまで計5モデルの新シリーズで、まだ未発表の製品。HDDのフライング販売は非常に珍しい。なお、シリーズ名は「536DX」だと推測される。

プラッタは33.3GBと30.3GB?

 今週から出回り始めたのは30GB/40GB/60GB/80GB/100GBの全5モデル。今のところメーカーからの正式発表がなく、公式な資料がまったくないため、実際にはこれらが同一シリーズのものなのか、あるいは複数のシリーズに分かれているものかは不明。また、スペックも一部を除いてははっきりしない部分もある。

 現時点で確実にわかっている公式仕様は、製品上に貼られているシールに書かれているスペックデータから読み取れる部分のみで、モデルナンバーが順番に4W030H2/4W060H4/4W060H6/4W080H6/4W100H6、スピンドル回転数が5,400rpm、対応インターフェイスがUltra ATA/100、となっている。ただし、調査した限りでは30GBと100GBモデルについては、スピンドル回転数と対応インターフェイスの記述がないため、正確には不明。店頭で行われている表記によると、5,400rpmとUltra ATA/100対応は全モデル共通で、キャッシュは2MBを搭載しているという。また、プラッタの容量については、30GB~80GBモデルまでが30.3GBで100GBモデルだけ33.3GBと店頭表示されている。

 なお、30GBと100GB以外のモデルにはシリーズ名と思しき名前として「536DX」という文字がシールの上から読み取れる。Maxtorは最近「531DX」という似た名前のシリーズを投入していることから、これが新しいシリーズ名に該当するものと推測される。

前触れ無しに100GBの大台を達成、価格は3万円台後半

 なんといっても今回発売された製品の中での目玉は100GBモデル。これまで、3.5インチのIDE HDDとしてはMaxtor DiamondMax 80の81.9GBモデルが最大の容量だったが、何の前触れもなく、これで一気に100GBの大台に乗ったわけだ。

 実売価格は33,800円~39,800円で、1GBあたりの単価はおよそ380円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。5,400rpmの大容量モデルとしては若干高価だが、いわゆる“初物価格”としてのプレミア込みと考えれば妥当なところ。とにかく容量を稼ぎたいというニーズには、この製品が最大の結果を出してくれるはずだ。ただし、100GBモデルに限っては入荷量が非常に少なかったため、ほとんどのショップではすでに完売状態。唯一の100GBモデルという注目度もあって、当面は品薄の状況が続く可能性もありそうだ。

 なお、一部ショップの話によると、近々IBM製の100GBモデルも入荷する可能性があるという。CPUがGHz時代に突入するのに合わせ、これからPC用のHDDも100GB時代へ一気に突入するということらしい。

□Maxtor
http://www.maxtor.com/

 (Maxtor 4W100H6)

[撮影協力:TSUKUMO eX.OVERTOPパソコン工房秋葉原店BLESS秋葉原本店]


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