【 2001年6月9日号 】

容量300MBの8cmシングルCD-Rメディアが登場、従来の約1.6倍

Mini CD-RMini CD-R
Mini CD-RMini CD-R

 CD-Rドライブの高速化や4.7GB DVD-Rの登場など、12cmサイズの光メディアがどんどんと進化していく一方で、8cmシングルCDサイズの光メディアも独自の進化を始めたらしい。というのも、今週から300MBの記録が可能という8cm CD-Rメディアが発売になっているのだ。これまでは180MB程度が標準だったから、約1.6倍に増えていることになる。

 Wealth Fair Investmentというメーカーから発売されたData-lotブランドの製品で、パッケージには製品名の「Mini CD-R」という文字のほか「34min/300MB」と記録容量がはっきり記されている。ほかに「Multi-Speed」という文字もあるのだが、いったい何倍速までサポートされているのかは不明。メディアの記録面を見ると、内周付近に色の違う領域があるため、これが何か容量増と関係があるのかもしれないが、詳細は明かされていない。なお、2000年12月にニコンが高密度8cm CD-R用のスタンパーを開発し、やはり300MBの容量を実現したと発表しているが、今回の製品がこれを利用したものである可能性もありそうだ。

 おそらくトラックピッチを限界近くまで詰めたメディアのため、いわゆるドライブや書き込みソフトとの“相性”もありそうだが、8cm CDサイズの中にMP3などとにかく大量のデータを詰め込みたいという人にはテストしてみる価値はあるかもしれない。

 ちなみに、ひとつの有効な使い道として、8cm CD-Rドライブを搭載したソニー製のデジタルカメラ「MVC-CD1000」で利用してみたが、残念ながら、このケースではうまく使えなかった。

 実売価格は138円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□高密度8センチCD-Rの開発に成功(ニコン)
http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/2000/stamper8cm_00.htm

 (メディア)

[撮影協力:クレバリー1号店]


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