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ヒートパイプで接合された2連CPUクーラー構造の「DA VINCH」が発売に
一見すると、2つのヒートシンクとファンを太い銅線のようなものでつなげたように見えるが、実はこの銅線はヒートパイプで、CPUと直に接触するメインのヒートシンクからさらにヒートパイプの先にあるサブのヒートシンクに熱を伝え、両方から冷却を行なおうという、かなり大胆な発想のCPUクーラーなのだ。
サブのヒートシンクファンは、CPUソケットの周囲に配置されているコンデンサなどの部品との接触を避けるためか、メインのヒートシンクファンより若干高めの位置になるように段差が付けられている。この段差は、双方のヒートシンクの接合部分となるヒートパイプを曲げることで作られており、強度を増すためかヒートパイプを「たすき」のように交差させているのが印象的だ。
ただし、ほかのCPUクーラーに比べて横方向の占有面積が大きいため、DA VINCHを利用できるマザーボードはかなり限定されてしまいそうだ。とくに、マザーボードによってはサブのヒートシンクがAGPスロットに被ってしまうケースや、CPUソケットの向きによってはPCケースに接触してしまうこともありうるので、購入するのなら手持ちのマザーボードの形状と「DA VINCH」の形状をよく見比べておきたい。
対応CPUはAthlonなら1.4GHz、FC-PGAタイプのCPUなら1.13GHz、FC-PGA2タイプ(Tualatinを含む)なら2.0GHzと、平均的なCPUクーラーよりも若干冷却能力は高い。その分、他の製品に比べて値段も若干張るが、オーバークロックを限界まで追求してみたいといったコアなユーザーには一つの有力な選択肢になるだろう。実売価格は7,980円~8,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
2つのヒートシンクファンをヒートパイプで接続するという、これまでの常識を超えた発想の「DA VINCH」は、この夏CPUの救世主となりえるだろうか?
□CoolerMaster
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(CoolerMaster DAVINCH) |
[撮影協力:高速電脳とコムサテライト1号店とクレバリー3号店]
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