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VGA NO1ブランドのRADEON搭載カードが登場、ATI Insideロゴ付き
RADEONとSDR SDRAM 32MBを搭載したAGP対応のビデオカードで、出力コネクタはVGAのほかにDVIも搭載している。ただし、パッケージ表面に記されている表記などをみても、RADEONがフルスペックのRADEONなのか、ハードウェアT&Lを省略したRADEON VEなのか、動作クロックの低いRADEON LEなのかはわからない。そもそも、パッケージはCGイラストを多用したずいぶんと派手なデザインで目立っているのだが、どういうわけか正式な製品名やメーカー名はどこにもないという不思議な状態になっている。「ATI INSIDE」というロゴもあるものの、これがATI公認のものなのかどうかも不明だ。
「VGA NO1」という名前も、実は各ショップの店頭で表示されているブランド名で、これは代理店側からの説明によるものだという。冗談のようなネーミングのため信じ難い面もあるが、複数の海外Webサイトをみると、このブランド名は台湾PowerColor(C.P. Technology)が使っているもので、実際にヨーロッパを中心によく使われているらしい。確かに、パッケージ表面のデザインはPowerColorのそれに似ているといえば似ている。また、少し前には同ブランドの名前がきっちりと記されたパッケージでKYRO搭載ビデオカードも出ており、確かに存在はするようだ。
ATIの最新ビデオチップは、これまで基本的に同社が自ら生産するビデオカードのみに搭載されるというのが通例だったが、最近では4月にAppian Graphics製のRADEON VEを搭載したビデオカード「Appian Hurricane」が発売され、5月にはATI自らビデオチップの積極外販に転じると発表するなど、これまでとは違う方向を見せ始めており、今回の謎なブランドの製品は、おそらくその象徴的な例になるのかも知れない。今後もっと多くのブランドからRADEON搭載ビデオカードが出てくる可能性もありそうだ。
実売価格は12,480円~13,200円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□C.P. Technology
http://www.powercolor.com.tw/
□ATI opens full range of graphics technology to high-volume board makers
http://www.ati.com/na/pages/corporate/press/2001/4378.html
(CoolerMaster DAVINCH) |
[撮影協力:コムサテライト3号店とクレバリー1号店]
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