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Dステップに移行したCeleron 900MHz登場、ヒートシンクは巨大化
FSB 100MHzに対応したCeleronは、800MHz、850MHzモデルに続いてこれが3モデル目となる。CPUパッケージ形状はこれまでと同様にFC-PGAで、CPU自体は従来製品との外見的な違いはない。2次キャッシュ容量も128KBのままだが、動作電圧に関してのみ変更がなされており、DステップのPentium IIIと同じ1.75Vに引き上げられている。
困ったことに、この変更でPentium IIIと同様にCeleronも既存のマザーボードの多くで動作しない可能性が出てきたことになる。汎用の最新マザーボードと組み合わせるより、小型の自作PCキットなどと組み合わせる場合が多いCeleronからすると、この状況はPentium IIIよりも深刻だ。なにしろ、マザーボード単体とは違って、自作キットの多くはBIOS情報や互換性情報が流されることが少なく、事前にこれらを確認することが難しいのだ。すでに一部店頭ではASUS製マザーボードの動作確認情報も貼り出されているが、一般的なマザーボードで使う場合もやはりこうした情報を頼りに確認するしかない。
また、もうひとつ気になるのはCeleron 900MHzに付属のCPUクーラーだ。従来のCeleronとは明らかに違ったものになっており、ヒートシンク、ファンともにかなり巨大化している。一見すると、FC-PGA版Pentium III 1.0GHzのリテール品に付属のものにソックリだ。このCPUクーラーの巨大化が意味するものは、当然、CPUの発熱量が従来のモデルよりも増えているいうことになる。これも、ただでさえ熱対策が難しい小型PCで使うCeleronにとっては痛いところだ。
そもそも、Pentium IIIの低価格化でCeleronの存在意義そのものが希薄になりつつある状況だが、今後Celeronが下位モデルも含めてDステップに切り替わっていくとなると、互換性と発熱の問題から、より一層その意味が問われることになるかもしれない。Pentium IIIと同様、Celeronについてもしばらく互換性情報に関しては目が離せそうにない。
□Celeron(Intel)
http://developer.intel.com/design/celeron/
(Celeron 900MHz) |
[撮影協力:高速電脳とPCiN秋葉原とコムサテライト2号店とカクタソフマップ]
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