【 2001年7月7日号 】

駅前広場も7月末で閉鎖へ、再来週のAKIBAXが最後のイベント

駅前広場駅前広場
駅前広場駅前広場

 アキバの再開発が急ピッチで進み始めている。駅前駐車場の廃止が突然告知されたことは記憶に新しいが、今度は駅前広場も7月末に完全閉鎖されることが告知された。

 駅前広場といえば、ふだんはバスケットやスケートボードで楽しむ人でにぎわう運動場として機能し、週末は貴重な屋外イベント会場として使われる多目的なスペース。人が集まるアキバを象徴する一つのシンボルにもなっているが、わずか1ヵ月後31日(火)には完全閉鎖されるという。広場の入り口に突然「秋葉原駅前広場廃止のお知らせ」と題された告知板が立てかけられたもので、そこにはこう書かれている。

 「(略)東京都の秋葉原駅付近土地区画整理事業の工事のため、平成13年7月31日をもって廃止することになりました。(略)平成17年度には、交通広場として新しく生まれ変わる予定です。」

 19日(木)~22日(日)の期間は、夏の恒例イベントとなっているAKIBAXが駅前広場で行われる予定になっているのだが、この駅前広場でのイベントは、このAKIBAXが最後になるわけだ。

 東京都が発表した「秋葉原地区まちづくりガイドライン」によると、再開発によって、この駅前広場の半分は交通広場という名のオープンスペースになる予定。この交通広場は駅をはさんで反対側の昭和通り側にも作られる予定になっており、完成すれば、JR秋葉原駅の出口両側に大きなスペースがうまれることになる。もっとも、駅前広場のもう半分については具体的な計画が明示されておらず、何になるのかは不明。また、先日廃止が告知されたばかりの駅前駐車場跡についても、消防署の建設など、ごく一部の計画が出ているだけで、広大な土地のほとんどの部分は民間への売却予定があるというだけで、具体的な中身は示されていないのが実状。

 突然の廃止告知や具体性のない計画など、不安になる要素も多いが、焼け野原から自然発生的に成長していったアキバの街が、ようやく都市計画に基づいて再構築されるという意味では、いろいろな面で期待が持てる。

 19日(木)から開かれるAKIBAXは、駅前広場の“さよならイベント”としても注目すべきかもしれない。

□秋葉原地区まちづくりガイドライン(東京都)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KEIKAKU/SHOUSAI/70B4B100.HTM
□AKIBAX
http://www.akibax.com/
【2001/6/23】アキバの集客力ダウン必至?駅前駐車場の10月廃止が決定
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010623/etc_parkclosed.html

 (AKIBA PC eArena)


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