世にも珍しいUSB接続デバイス登場、扇風機の「涼風一直線」

　世にも珍しいUSBデバイスが出回り始め、アキバ界隈でちょっとした注目を集めている。それはなんと、USB接続の卓上扇風機で、その名も「涼風一直線」という。USB端子から携帯電話の充電を行うケーブル「充電一直線」などで知られるイーレッツが発売したもので、限定500台のこの夏の限定商品。実売価格は1,980円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

　USBライトやUSBアロマポットなど、最近はいろいろいと変なUSBデバイスが登場しているが、実はこれまでありそうでなかったのが、このUSB接続扇風機。実は5月に世界初（と思われる）USB扇風機として、バード電子がWeb上で限定販売した「45RPM」というデスクトップPC用の冷却ファンをUSB接続にした製品もあるのだが、誰から見ても“扇風機”と思える姿のものはこの「涼風一直線」が初。

　見た目は、よくあるバッテリー駆動の卓上扇風機だが、背後からは電源ケーブルよろしくUSBケーブルが伸びている。これをPCやPlayStation2などのUSBポートにつなぎ、スイッチを入れればファンが回りだすというわけだ。さすがに、電源を利用しているだけのためにOSかららはデバイスとして認識はしないが、“USB接続”の製品には違いない。実はこれ、中身は何のことはない、単三電池2本で動作する市販の卓上扇風機を改造したもので、はじめからUSB接続デバイスとして設計されたわけではない。本来は3Vで動作する製品のため、USBからの5V電源を途中で抵抗を入れて3Vに減圧させており、この部分とUSBケーブルの取り付け加工が唯一のオリジナル部分と言って間違いない。実際、底面にはバッテリー収納用のボックスもそのまま残っている。

　同社によると、この製品は「パソコンのUSB電源を利用することで、従来のAC電源や電池式の不満を解消し、ランニングコストを抑え、手軽に涼風を提供」し、これによってオフィスなどでの冷房の設定温度が高くでき、その結果「省エネの実現により世界的環境改善に貢献」するという。いかにも壮大なテーマだが、これはもちろん半分冗談。同社には、真に受けた新聞社から取材も入ったそうだが、これは製品の内容といい、名前といい、“わかる人は笑ってね”というもの。

　なお、首振り機能もあるが、これは手動であり、電動ではない。また、同社からは「動作音は静かではありません」「USBに接続された他の周辺機器がUSB電源を使用している場合は使用しないで下さい」「模型用モーターを使用しています。耐久性を考え電源はこまめにお切り下さい」という注意も出ている。冗談のような注意だが、これは本当のことなので、ここは真に受けること。

　販売台数がイーレッツのWeb上で50台、パソコンショップ店頭で450台というかなり少なめの数になっているので、欲しいと思ったら早めに入荷ショップで購入されることをオススメしたい。この手の小物アイテムを集めるのが趣味という人にとって、見かけたら「即買い」のアイテムに違いないだろう。

　ちなみに、同社のプレスリリースで「東京都千代田区三番町にお勤めの石橋様の提案により製品化」とあるが、実はこの石橋とは弊誌AKIBA PC Hotline!編集長のこと。ほかにも「USBデバイスとして認識してソフトで制御できるUSB扇風機」「世界初の意味無しUSB 2.0対応マウス」「アフター5の身だしなみ用USB接続シェーバー」などをリクエスト中だが、さてどうなることやら…。

□涼風一直線（イーレッツ）
http://www.e-lets.co.jp/product/ryofui.htm
http://www.e-lets.co.jp/news/r_ryofui.htm
□USB扇風機「45RPM」（バード電子）
http://www.bird.ac/45rpm.htm?pcode=45RPM

（イーレッツ 涼風一直線）

[撮影協力:パソコンハウス東映とコムサテライト3号店とPS/PLAZA WAKAMATSUとクレバリー1号店]

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