カノープスからGeForce3搭載ビデオカード「SPECTRA X20」デビュー
実売価格は6万円前後、人気集中で早くも品薄に

【パッケージ】	【最強最速のGeForce3登場】
【SPECTRA X20】	【Firebird G2】
【SSH】	【Firebird G2ロゴ】

　GeForce3搭載ビデオカードが初めてアキバに登場してから2カ月が過ぎたが、次々に登場する製品を横目に「カノープス待ち」というユーザーも決して少なくはなかっただろう。そのカノープスから、ついにGeForce3ビデオチップ搭載のビデオカード「SPECTRA X20」が登場した。

●一貫したオリジナル設計

　カノープスのビデオカード「SPECTRAシリーズ」で一貫しているのは、とにかく安定動作を重視していること。もちろんSPECTRA X20もその思想のもとに設計されており、ビデオメモリの動作クロックの抑制（本来526MHz（263MHz×2）で動作するDDR SDRAMを460MHzで駆動）や、ビデオチップの冷却と同時に周囲2方向にあるメモリチップへの送風を可能にした冷却ファン「Firebird G2」の搭載、電源装置からカードへの電源供給を可能にする「APS（Advanced Power Supply）」の採用など、他社カードにはないフィーチャーを擁している。

　外観では、メモリチップに貼り付けられた「インタークーラーブレード」に見られる「Firebird G2」のロゴマークが特徴的だが、もうひとつ気になる存在がカード上APS付近に設けられた「Power LED」。このPower LEDはカード通電時に点灯し、PCがスタンバイモード中の際などに誤ってカードを抜いたりして破損することのないようにとの配慮から生まれたものだそうだ。これは運用面における「安定」に一役買っている、と言えるだろう。

　そのほか、映像信号の劣化を防ぐ「SSH（Signal Super Highway）」や、ディスプレイの表示特性に合わせたチューニングが可能な「DFS（Dual Filter System）」も健在で、カノープスならではの表示品質へのこだわりも忘れていない。

●早くも人気集中で品薄

　7月3日調査時点の店頭価格は57,800円～69,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。ビデオカードとしてはかなり高価な部類に入るが、前述のような安定動作や品質への「こだわり」がビデオカードマニアを納得させるのだろう、入荷した各店とも飛ぶように売れていく状態だという。アキバ全体での入荷数が少なかったこともあり、早くも現時点では入手困難な状況となっている。

　ただし、7日(土)に少数ながら入荷を予定しているというショップもあるので、この週末にどうしても手に入れたいという人は、早い時間から各ショップをチェックして回るなど、積極的な行動に出れば入手は可能かもしれない。

□SPECTRA X20（カノープス）
http://www.canopus.co.jp/catalog/spx20/spx20_index.htm
【2001/4/28】GeForce3搭載ビデオカードの第1弾はPROLINKから、価格は5万円
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010428/geforce3.html

（カノープス SPECTRA X20）

[撮影協力:コムサテライト1号店と高速電脳とTSUKUMO eX.]

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