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Pentium 4最速モデルの1.8GHzがデビュー、RIMMの同梱なし
実売価格は8万円前後、RIMM付きモデルの発売予定はなし
【実売価格は7万円台"】 | 【最高クロック】 |
【パッケージ】 | 【1.80GHz】 |
【シール】 | 【メモリ無し】 |
●x86系CPUでは最高クロック
従来の最上位モデルだった1.7GHzの時点でクロックの点ではライバルとなるAthlonの1.4GHzをすでにリードしていたPentium 4だが、今回の1.8GHzの発売によってさらにその差を広げる形となった。もちろん、コストパフォーマンスの面やアーキテクチャの差による実測値の差はあるものの、とにかく速い環境が欲しいというヘビーユーザーにとっては注目の存在であることは間違いない。
Pentium 4 1.8GHzは0.18μmプロセスルールで製造されるCPUで、1.7GHzが登場したときのようなステッピング変更はなくCPUコアは従来と同じCステッピングのまま。SSE2、NetBurstマイクロアーキテクチャの搭載といった機能面や、動作電圧(1.75V)、FSB(400MHz)などといった仕様面にも従来モデルからの変化はなく、CPUパッケージ形状やソケット形状といった外観、付属するCPUクーラーなどにもとくに違いは見当たらない。
●ついにPentium 4もRIMMなしのみに
ただ、別の点で違いがある。これまでPentium 4のリテールパッケージと言えば、まずメモリ(RIMM)が付属するタイプが先行して発売され、その後にメモリなしタイプが発売されるというのが一種のパターンになっていたが(同時発売の例も一部にあり)、今回の1.8GHzモデルでは、いきなりメモリなしタイプが登場するというこれまでとは違ったものになっている。さらに、ショップや正規代理店などの話によれば今後も「メモリ付属タイプは発売されない予定」だという。これは、以前に比べるとRIMMに関しては入手性の改善や価格の低下などもあり、もはや付属する必要がなくなったという判断があったものと思われる。
Pentium 4については、これまで動作クロック1モデルにつき256MBメモリ付属/128MBメモリ付属/メモリなしという3つのタイプが存在していたため、在庫を抱えるショップ側にとっても悩みの種だったようだが、この点でもメリットのある変化と言えそうだ。
●Socket 478への移行もあって悩ましい…
現時点で動作クロックの点では間違いなく「最速」と言えるPentium 4 1.8GHzが、ヘビーユーザーの注目の的になろうことは想像が付くが、その一方で従来モデルの多くが千円単位での値下がりを見せており、Pentium 4はますます身近な存在になりつつあるとも言えるだろう。今回登場した1.8GHzモデルが、さらなるPentium 4ブレイクへの牽引車となる可能性もありそうだ。
ただ、Pentium 4も新しいSocket 478対応の新型バージョンが近々出る予定になっていることがはっきりしており、対応マザーボードの発表も始まっているところからすると、今からSocket 423用の1.8GHzを手に入れるべきなのかどうかは悩ましいところではある。
□Pentium 4(Intel)
http://developer.intel.com/design/pentium4/
http://developer.intel.com/design/pentium4/datashts/249198.htm
(Pentium 4 1.8GHz) |
[撮影協力:ソフマップ1号店 Chicago Windows専門館とLAOX PC・DO SHOP]
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