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Pentium III-Sのリテールパッケージ登場、モデル名がさらに変則的に
発売されたのは動作クロックが1.13GHz(FSB 133MHz、内部倍率8.5倍)のサーバー向けPentium III-Sのリテールパッケージ品。512KBの2次キャッシュを内蔵、コア電圧1.45Vといった仕様は、すでに登場しているバルク品と同じ。外箱も従来のPentium IIIのもとの同じで、絵柄、色使いといったデザインや、箱の大きさなどに変更は見られず、外箱表面の表記や、側面に貼られたラベルなどから従来品との見分けをつけなければならない。
デスクトップ版Tualatinでは、従来のCoppermineコアと区別するために動作クロックの末尾に「A」を付けた「Pentium III 1.13A GHz」という名称を用いていたが、今回のサーバー版Tualatinの場合は「GHz」の末尾に「-S」を加えた形の「Pentium III 1.13GHz-S」という、さらに変則的な名称になっている。また、外箱側面のラベルにはDual構成による運用が可能であることを示す「SUPPORTS DUAL PROCESSING」の記述も見られ、ここでもデスクトップ版Tualatinとの違いを明確に示す格好になっている(デスクトップ版Tualatinでは同じ場所に「FOR UNI-PROCESSOR SYSTEMS ONLY」という記述がある)。
Pentium III-SのDual構成での運用に対応したマザーボードとしては、SUPERMICROの「P3TDL3」がすでに発売されているが、Pentium III-S自体はバルク、リテール品ともに品薄状態が続いており、2つ同時に入手するというのは現時点では難しいかもしれない。Pentium III-Sの流通量が増えることに加え、SUPERMICRO以外のメーカーからもPentium III-SのDual駆動に対応したマザーボードが登場することを期待したいところだ。
なお、高速電脳ではPentium III-Sの1.26GHzモデルのリテールパッケージ品も「7月内に入荷予定」としており、上位モデルを狙っているというヘビーユーザーにとってはこちらの動向についても要チェックと言えそうだ。
□Pentium III-S(Intel)
http://support.intel.com/support/processors/pentiumiii/pentium_III-s.htm
(Intel Pentium III-Sシリーズ) |
[撮影協力:高速電脳]
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