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Socket 478対応の新型Pentium 4 1.7GHzと1.5GHzがフライング
いきなりリテールパッケージで発売、1.5GHzは2万円割れ
【1.7GHzは3万円割れ】 | 【箱パッケージ】 |
【厚みが増した箱】 | 【ピン数の表記】 |
【巨大化したCPUクーラー(1)】 | 【巨大化したCPUクーラー(2)】 |
【Socket 478 Pentium 4(表)】 | 【Socket 478 Pentium 4(裏)】 |
発売されたのはCPUクーラーが付属する1.5GHzと1.7GHzのリテールパッケージ品で、実売価格は1.5GHzが18,799円~32,700円、1.7GHzが26,800円~46,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。Intelの正式発表前にもかかわらず、これでマザーボードとCPU、CPUクーラーといったSocket 478環境に必要なパーツがすべて出揃い、Socket 478時代の幕が開けたというわけだ。
●コアは従来どおりWillamette
今回登場した新型Pentium 4は、CPUコアは従来の423ピンPentium 4と同じく0.18μmプロセスルールで製造されるWillametteコア。外箱の側面に貼られているステッカーには「400MHz System Bus」「256-KB L2 Advanced Transfer Cache」といった記述も見られ、これらの仕様も従来と同様だ。正式発表前ということもありIntelのWebサイト上にはデータシートなどが掲載されておらず、そのほかの動作電圧などといった詳細な仕様については不明だが、基本的には従来の423ピンPentium 4からソケット形状のみが変更されたものと考えていいだろう。
CPUの外観については従来とは大きく異なっており、特筆すべきはやはりその大きさだろう。CPUコアに被せられているIHS(Integrated Heat Spreader)の周囲には数mm程度の基板スペースを残すのみで、表面の広さはCFカードサイズといったところ。デスクトップPC向けのソケット型CPUのサイズがこれほどまで小さくなったというのは過去に例がなく、珍しい変化と言っていい。
なお、箱パッケージは従来のSocket 423タイプのものとデザインがまったく変わっていないので要注意。Socket 478用の新型に関しては、側面にあるシールに「PGA-478 Pkg」、背面に「478-Pin Package」と小さく書いてあるほか、箱全体の厚みが3割程度増しているので、このあたりをしっかり確認する必要がある。Pentium 4を購入する場合は、必ずピン数の記述を確認したほうがいいだろう。
●CPUクーラーは巨大化
小型化したCPUとは対象的に、付属のCPUクーラーは従来のものに比べかなり大きくなっている。478ピンPentium 4の発熱量が多いためか、あるいは安定性向上のためか、大型化の理由については不明だが、「巨大」という言葉がまさにぴったりのこのCPUクーラーはCFカードサイズのCPUとは不釣合いな存在になってしまっている。
CPUクーラーを含めたサイズがCPUの大きさだとすると、実はかなり巨大化しているというのが実態で、日本で流行している小型PCには不向きなCPUと言えそうだ。ただし、逆にいえばサードパーティからは、これだけの容積をいかした独創的なCPUクーラーが続々と出てくる可能性もあり、自作PCの世界ではむしろ面白くなったと考えることもできる。
●大幅価格改定直前の悩ましい時期
i845搭載マザーボードのデビューラッシュのなか、満を持しての登場といった感のある478ピンの新型Pentium 4。価格的にも423ピンPentium 4より安く、新製品であることを考えるとお買い得な感じがするのだが、Intelは週明けにもPentium 4全モデルの大幅値下げを予定しており、もう数日様子を見るのが得策なのかもしれない。
もっとも、現時点での流通量もそれほど多くはないため、今どうしても手に入れたいという人はショップに急いだほうがよいだろう。
□Pentium 4(Intel)
http://developer.intel.com/design/pentium4/
(Intel Pentium 4シリーズ) |
[撮影協力:LAN/PLAZAとLAOX PC・DO SHOP]
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