SCSIケースサイズの超小型FlexATX自作PCキット「CUBE-24」発売

【 2001年9月22日号】

SCSIケースサイズの超小型FlexATX自作PCキット「CUBE-24」発売
総アルミ製で価格は4万円弱、IEEE-1394やLANなど機能も豊富

【ジャストSCSIケースサイズ】【背面】

【高級感あるフロント】【シャドウベイの取り出し】

【内部（側面）】【内部（天板面）】

【I/Oパネル】【CPUクーラー】

　このところユニークな小型PCケースや自作PCキットの発売が相次いでいるが、今週もまた注目の製品が登場している。なんと、今週エムシージェイから発売された小型自作PCキット「CUBE-24」は、様々な機能を詰め込んだうえで、本体サイズが外付けSCSIケース並みというきわめてコンパクトな自作PCキット。なおかつ、ケースが総アルミでできているために比較的高級感もあり“小型PCフェチ”ならずとも物欲を刺激される仕様になっているのが特徴だ。
　実際にアキバでは、製品が発売されると同時に飛ぶような売れ行きで、すでに各店で品切れの状態となっている。もしかすると、これは超小型PCにおいてある種の決定版になるのかもしれない。実売価格は35,800円～37,799円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。
●総アルミの小型高性能PCキット
　まず「CUBE-24」は外付けのSCSI HDDケースとほぼ同じ小柄なPCケースを採用しているのが大きな特徴。また、アルミ素材による銀色のボディカラーも非常に印象的だ。重量も片手で簡単に持ち上げられるという程度で、設置場所や移動の際に手間取るといったことはまずないだろう。
　そして驚くべきは、これだけ小さいPCケースにも関わらず、前面に5インチベイと3.5インチベイを各1つずつ、ケース内部にHDD用の3.5インチベイを1つ備えるという高い拡張性を持っている点だ。小型化を追求した結果、3.5インチベイが省略されFDDの内蔵ができなくなったというPCケース製品がこれまでにはいくつかあったが、「CUBE-24」にはもちろんそうした不満はない。その上、PCケースを閉じた状態でも3.5インチシャドウベイのみを背面から引き出すことが可能というメンテナンス性に優れる一面も見られる。ちなみに電源ユニットは、1Uラック用の150Wタイプを搭載している。
　マザーボードには、こちらも175mm×190mmという超小型サイズのShuttle製「FV24」を採用。Apollo PL133チップセットを搭載し、小型ながらビデオ／サウンド機能や10/100Base-TX対応LAN、IEEE-1394、TV出力機能などを備えるという高機能なオールインワンマザーボードだ。
●PCIスロットも使える
　「CUBE-24」の嬉しいところは、付属のライザーカードによってFV24が備えるPCIスロットを利用できるようになっている点だ。ライザーカードを使用することで、水平方向に拡張カードを装着できるようになるため、長さのあるカードは難しいが少々横幅が広い程度のカードなら使えそうな印象を受ける。「CUBE-24」にビデオキャプチャカードを増設して、小型キャプチャマシンとして使うのも不可能ではなさそうだ。そして、小型PCケースで必須となる小型CPUクーラーについても、「CUBE-24」ではあらかじめ専用の薄型CPUクーラーが付属しており、別途購入する必要はないので安心できる。なお、TSUKUMO eX.によれば「D0ステップ版Pentium IIIには対応しているが、Tualatinには非対応」だそうだ。
　小型でかつ拡張性にも優れるというこの「CUBE-24」は、さまざまな場面での活用が望めることもあり、“小型PCフェチ”以外のユーザーにもウケそうな製品だ。実際、入荷したショップの多くですでに完売しており、早くも入手困難な状態に向かいつつある。今週どうしても手に入れたいという人は、アキバに急いで探し回る必要がありそうだ。
□エムシージェイ
http://www.mcjpc.com/
□FV24（Shuttle）
http://www.spacewalker.com/english/mainboard_detail_info.asp?number=122

　（エムシージェイ CUBE-24）

[撮影協力:TSUKUMO eX.]

[↓次の記事]：

AKIAブランドの単体PCケースが登場、既存製品と同一デザイン

戻る　


【ジャストSCSIケースサイズ】	【背面】

【高級感あるフロント】	【シャドウベイの取り出し】

【内部（側面）】	【内部（天板面）】

【I/Oパネル】	【CPUクーラー】