Apollo P4X266チップセットを搭載したShuttle製マザーボード AV40の発売に刺激されたのか、他メーカーのApollo P4X266搭載マザーボードも発売の動きが見えてきた。既に明らかになっているのがEliteで、現在、コムサテライト3号店では同社の未発表製品であるP4VXADとP4VXMDを展示中。これらは、いずれもDDR SDRAM DIMMとSocket 478に対応した製品で、対応フォームファクタはP4VXADがATXでP4VXMDがmicroATX。発売時期や価格は「未定」(コムサテライト3号店)とのことだが、展示されているサンプル品には「Rev:1.0」とも書かれており、発売時期がそう遠くないことは確かそうだ。 □Elitegroup Computer Systems(http://www.ecs.com.tw/) |
C3 667MHzをオンボード搭載している異色のマザーボードがコムサテライト3号店でサンプル展示されている。同店によれば、このマザーボードはEliteの「P6VEMZ」という製品とのことで、発売時期、価格については未定だ。29日(土)の時点ではEliteのWebサイトに製品情報が掲載されていないため、仕様の詳細は不明だが、外観からはmicroATXフォームファクタのApollo PLE133チップセット(VT8601A/VT82C686A)搭載マザーボードであることが見て取れる。そして、ボード上に実装されているC3が、チップセットなどと同様のBGAタイプになっているのが、なんとも目新しいところ。もちろん、C3のBGAパッケージを採用した製品がアキバに姿を現すのはこれが初めてだ。ちなみに、発熱量の低さには定評のあるC3だが、「P6VEMZ」ではC3の上にチップ用ヒートシンク付きファンがあらかじめ取り付けられている。ほかのCPUへの換装ができないなどのデメリットもあり、使い道については難しいところだが、価格次第では安価なミニタワーPCの自作といった方面に活用できそうだ。C3マニアにとっても要チェックの製品だろう。なお、同店によると、製品版では667MHzより上位のC3が搭載される見込みとのこと。 □Elitegroup Computer Systems(http://www.ecs.com.tw/) |
Quantumのハイエンド向けSCSI HDD製品のAtlasシリーズに、久々の新モデル「Atlas 10K III」が登場した。もちろん、MaxtorによるQuantumの買収後としては初めてのAtlasシリーズ新製品だ。入荷したショップはBLESS ストレージ館で、販売中の製品は73.4GBモデルのAtlas 10K III 73.4(店頭表記はKW73400LC)と36.7GBモデルのAtlas 10K III 36.7(同KW36700LC)の2製品。ドライブの主なスペックは、スピンドル回転数が10,000rpm、平均シークタイムが4.5ms、平均転送速度が32~55MB/sec、バッファ容量が8MBと、前モデル「Atlas 10K II」に比べて平均転送速度が若干向上した程度。スピードを追い求めるパワーユーザー的には期待外れといったところかもしれないが、プラッタ容量の向上で内蔵ディスク枚数がほぼ半分に減っており、動作音の低減などの効果は期待できる。なお、このAtlas 10K IIIシリーズは「Ultra320 SCSI対応製品」として発表されていた製品だが、「現在販売しているのはUltra160 SCSI対応タイプで、Ultra320 SCSI対応タイプの入荷は未定」(BLESS ストレージ館)という。接続コネクタは80ピンのSCAコネクタで、BLESS ストレージ館では80pin→68pinの変換アダプタも2,980円で販売中。外見上の特徴は、以前の「Quantum製HDD」そのままで、製品ラベルにも「Quantum」の文字が残されている。 □Atlas 10K III( http://www.maxtor.com/Quantum/products/hdd/atlas_10kiii/atlas_10kiii_overview.htm ) |
液晶ディスプレイを中心に使っているパワーユーザーなら見逃せないビデオカードがMatroxから登場した。出回り始めたのは、Millennium G550日本語版のDual DVI対応バージョン。ブラケット部には専用の高密度コネクタが1つだけあり、そこに付属ケーブルを接続してVGAコネクタ×2かDVI-Dコネクタ×2のどちらかに変換する仕様になっている。残念ながらケーブルがこの2種類しかないため、VGA+DVIやVGA+TV出力といった構成は無理だが、液晶ディスプレイを2台並べてハイクオリティな表示をさせたいという向きには最適な製品だろう。なお、この製品はinfomagicブランドの日本語リテールパッケージで、同梱物としてLowProfile仕様のブラケットも付属しているという特徴もある。VGAコネクタ×2などでのデュアルディスプレイに対応したLowProfile筐体対応ビデオカードは珍しく、省スペースPCでDual DVI出力をしたい人にとっても注目株と言える。実売価格は26,800円~29,799円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。搭載メモリは32MB。 □Millennium G550(http://aserve.procen.net/infomagic/products/view.asp?I_compname=Matrox&I_groupname=Millennium+G550) |
RADEONの第2世代ビデオチップ「RADEON 8500」を搭載したビデオカードがアキバにお目見えしている。まだ販売が始まったというわけではないが、T-ZONE. PC DIY SHOPではATI純正の最終β版ビデオカードを使ってデモを実施中だ。このビデオチップは、先代のRADEONをベースに3D機能をより強化したもので、さらにWindows XPでサポートされるDirectX 8.1やOpenGL 3.1をいちはやくサポートしているという注目株。同店では10月下旬入荷予定で4万円前後の価格になるとのこと。また、アスクセレクトのブランドからも製品が発売される予定で、同ブランドのRADEON 7500搭載ビデオカードもデモする予定があるとのこと。発売前にまず実物をチェックしてみたいという人は、同店に足を運んでみるといい。なお、RADEON 8500デモ機でデバイスマネージャーを見ると、ビデオカードの欄に「R200 VGA DVI DDR/BGA」と開発コードが表示されるのが確認できる。 □RADEON 8500(http://www.ati.com/jp/pages/products/pc/radeon_8500/) |
パイオニアからDVD-R/RWドライブの純正リテールパッケージが発売になった。出回っているのはATAPI内蔵モデルの「DVR-A03-J」とSCSI外付けタイプの「DVR-S303」の2種類で、実売価格はそれぞれ75,800円~79,800円、109,800円となっている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。同社のDVD-R/RWドライブ自体は、すでにロジテックやエスティートレードからOEM供給のかたちで発売されているため特に目新しくはないが、AV Watchのレビューなどでおなじみの小寺信良氏と北川達也氏の共著による250ページにおよぶ「DVD-Videoの作り方 DVD-Rドライブ活用マニュアル」が同梱されているという特徴があるので、特に初心者の人は要チェックだ。同梱ソフトは、DVD-Video再生ソフトのPowerDVDや、DVDライティングソフトのPrimoDVD、DVDオーサリングソフトのDVDit! SEなど。 □DVR-A03-J(http://wwwbsc.pioneer.co.jp/catalog/dvr_a03/fset_rwa03.html) □DVR-S303(http://wwwbsc.pioneer.co.jp/catalog/dvr_s303/fset_rws303.html) |
OVERTOPの店頭に、気になる入荷予告が出ている。それによると「GF2PROに代わるTitaniumシリーズGeForce2 Ti PROLINKから 来週入荷予定!!」という。NVIDIAからGeForce2 Tiというビデオチップはまだ正式発表されていないものの、海外のWebサイトなどでは、すでにRADEON 8500対抗の新型ビデオチップとして名前が何度も挙がっているので知っている人も多いはず。店頭の貼り紙にはPROLINK製のリテールパッケージやビデオカードの写真もあり、いかにも現実味を帯びている。GeForce Titaniumシリーズは、GeForce2 Tiのほか、GeForce3 Ti500、GeForce3 Ti200といったラインナップだとされ、10月1日(月)に発表されると見られており、来週入荷というタイミングはこれとも一致する。具体的な予価などは出ていないが、ビデオカードのパワーアップを考えている人は要チェックだろう。 □PROLINK(http://www.prolink.com.tw/) |
モバイル用のAthlon4とサーバー用のAthlon MPに続いて、Palominoコアを採用したデスクトップ用Athlonが来週にも登場することになりそうだ。RockValleyが「Athlon XP 1.5GHz予約受付中、10月3日入荷予定」と告知しているのだ。予価は18,800円という。「Athlon XP」という名前は正式には発表されていないが、すでに海外のWebサイトなどではデスクトップ版Palominoのブランドネームとして何度も報じられており、情報に敏感な人ならすぐにピンとくるはずだ。Athlon XPをいち早く確実に入手したいという人は、早めに予約を入れたほうがいいだろう。 □AMDプロセッサ(http://www3pub.amd.com/japan/products/cpg/cpg.html) |
なぜか今週は未発表製品に関する入荷予告が多い。GeForce2 TiやAthlon XPのほか、OAシステムプラザ東京本店によると、TualatinコアのCeleron 1.2GHzも来週入荷する予定なのだという。すでに同店の店内では、ひっそりとサンプル品を展示中で、予価14,880円で予約も受付中だ。同店によるとCeleron 1.2GHzはこれまでのCoppermineコアの製品とは仕様が異なり、0.13μmプロセスのTualatinコアを採用し、パッケージはFC-PGA2、FSBは100MHz、キャッシュは256Kになるという。キャッシュが128KBから256KBへと増え、事実上Pentium IIIとの差はFSBだけになるわけだ。マザーボード側の対応などは不明だが、仕様の近さを考えると、TualatinコアのPentium IIIが動作する製品であれば特に問題はなさそうだ。なお、サンプル品の展示は29日(土)限定とのこと。 □Celeron(http://www.intel.co.jp/jp/home/processors/celeron/) |
Pentium 4がデビューして以来、Pentium 4に必要といわれるマザーボード上のATX12V電源コネクタを巡っては、“本当に必要なのか?”という疑問を持つ人が少なくなく、メーカー側も角型4ピンコネクタで代用するケースや、変換コネクタを使って従来型ATX電源でそのまま動作させる工夫をするなど、様々な動きが出ていたが、なんと今度はATX12Vコネクタそのものを廃止したマザーボードまで現われた。その製品は、Tyanのi845チップセット搭載Socket 478マザーボード「Trinity i845(S2090)」。マザーボード上はPentium III対応マザーボードなどのように20ピンのATX電源コネクタがあるだけで、ほかには一切、補助電源用のコネクタを持たず、マニュアル上も“標準ATX 2.01電源で5Vラインが30A以上の容量を持つものを使用”という以外は特別な記述は見られない。サーバー分野などで実績のあるTyanが保証しているのだから、少なくともこの製品に関してはこれで本当に十分なのだろう。Pentium 4用電源を新規購入せず、今のPCをPentium 4化したいという人にはもってこいの製品と言えそうだ。実売価格は20,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 □Trinity i845(http://www.tyan.com/products/html/trinityi845.html) |
パフォーマンスの高さから現在人気が集中しているSiS735チップセット搭載Socket Aマザーボードに、もうじきライバルが登場することになりそうだ。今度はVIAのApollo KT266チップセットの改良版であるApollo KT266Aを搭載したマザーボードが近日発売される見込みで、現在Stormの店内ではMicrostar製のサンプルマザーボード「K7T266 Pro2-U」を使って動作デモを実施中だ。真っ赤な基板を採用したこの製品は、SiS735のライバルとも言われるパフォーマンス改善版のApollo KT266Aチップセットを搭載しているのが特徴で、このほかにもIDE RAIDコントローラーとNEC製USB 2.0コントローラーまでオンボード搭載しているという性能重視モデル。使い慣れたVIA製チップセットで性能を追求したいという人なら要チェックの製品だろう。入荷時期は近日で、予価はまだ未定とのこと。 □Apollo KT266A(http://www.viatech.com/jsp/en/products/apollo/kt266a.jsp) |
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