【 2001年9月29日号 】

USB 2.0で初の内蔵用デバイス登場、玄人志向からCD-R/RWドライブ

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 USB 2.0対応では初の内蔵用デバイスとして、CD-R/RWドライブがアキバに出回り始めた。一見するとごく普通の5インチベイ用CD-R/RWドライブでしかないのだが、背面のインターフェイスコネクタ部分にATAPIやSCSIコネクタではなく、USB用のBコネクタがついているという変り種だ。発売したのは玄人志向で、型番は「CRD-BP1500U」。

 実はこれ、中身はまったく同型番の三洋電機製ドライブで、もちろんバッファアンダーランエラー防止機能のBURN-Proofにも対応している。基本的な性能はCD-R書き込み24倍、CD-RW書き換え10倍、CD-ROM読み込み40倍で、メディアに対するスピード自体はCD-R/RWドライブとしては最上位クラスに相当する。

 これまでUSB 1.0でCD-R/RWドライブを接続した場合、インターフェイス上のデータ転送帯域12Mbpsがボトルネックとなってしまい、実効値で8倍速程度のデータ転送しかできなかったが、480MbpsのUSB 2.0で接続すれば理論上はフルスピードでデータ転送できるというわけだ。内蔵用ドライブをUSBで接続する意味は何か?と疑問を覚える人もいるだろうが、480Mbpsまでのデータ転送帯域があれば、ケーブルの取りまわしの簡単なUSBケーブルでつないでやるほうが内蔵用デバイスもメンテナンスが楽で、しかもIDE/ATAPIのようにポートあたりの接続数制限がきつくないため、のちの拡張性も簡単に確保できるメリットがある。

 誰より早くUSB 2.0対応の内蔵デバイスを使ってみたいという“人柱”の人はもちろん、すでにIDE/ATAPIのポートが埋まってしまい、新たにCD-R/RWドライブを接続したくてもできない状態になっているという人には実用的に使えそうだ(先行して出ているIDE-USB 2.0変換アダプタを使う手もある)。

 なお、このドライブの背面を見ると、やや特殊な構成になっているので要注意。まず、電源ON/OFF用のトグルスイッチがあるため、PCに内蔵する場合はこれをONにしておく必要がある。また、電源コネクタは丸型5ピンと5インチドライブ用で一般的な角型4ピンがあるのだが、後者はなぜか透明シールで封印されているので、使う場合はこれをはがさなければならない。玄人志向によると、このシールには特に意味はなく、これをはがしても保証範囲に入るとのことだ。このほか、書き込みソフトが同梱されていないので、別途手に入れる必要がある(B's Recorder GOLDとClone CDが対応)。

 実売価格は21,799円~21,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ちなみに、玄人志向ではサングラス男のイラストを製品上のシールに印刷する予定もあったそうだが、発注数の関係などから今回はボツになったとのこと。

□CRD-BP1500U(玄人志向)
http://www.kuroutoshikou.com/products/drive/bp1500ufset.html
□CRD-BP1500U(三洋電機)
http://www.sannet.ne.jp/BURN-Proof/product-j/bp1500u-j.html

 (玄人志向 CRD-BP1500U)

[撮影協力:TSUKUMO eX.コムサテライト3号店]


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