【 2001年10月6日号 】

強化版RADEONビデオチップ搭載「RADEON 7500」が2万円台で登場

RADEON 7500RADEON 7500
RADEON 7500RADEON 7500
RADEON 7500メモリチップ
RADEONとの比較RADEON 7500

 RADEONビデオチップの強化版とも言うべきATIの新ビデオチップ「RADEON 7500」を搭載したビデオカード、その名も「RADEON 7500」が7日(日)からアキバで出回り始めた。ATI純正のバルク品で実売価格は23,800円~24,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。付属品はデバイスドライバ収録のCD-ROM 1枚と、S端子対応のTV出力用ケーブル1本となっている。

 今回登場したのはVGA出力コネクタのほかDVI出力コネクタとS端子出力コネクタを備えた「RADEON 7500 DDR 64MB DVI TV-OUT」の英語版バルク品で、ビデオメモリには64MBのDDR SDRAMを搭載している。

 8月にATIの次世代ビデオカード「RADEON 8500」と並んで発表された「RADEON 7500」は、RADEON 8500とは異なり、製造プロセスを現行RADEONの高速版であるA22コアの0.18μmから0.15μmにシュリンクし、コアクロックを270MHzに引き上げると同時に230MHz駆動のDDRメモリを搭載することで高速化を図った製品だ。実際にRADEONとRADEON 7500のチップサイズを比較すると、シュリンクされたことでふたまわりほど小さくなっている印象を受ける。

 性能的には従来のRADEONビデオカードよりも60%程度パフォーマンスアップしているとのことだが、そもそもA22コアのRADEONではベンチマークテストの種類によってGeforce2 Ultraをも上回る結果を出していただけに、その強化版となればおのずと期待も集まろうというもの。

 価格面においても、Geforce2 Ultra搭載カードの通常店頭価格が3万円前後であることを考えると十分に対抗できるもので、うまくいけば、このRADEON 7500がローエンド~ミドルエンドクラスのシェアをNVIDIAから奪い取ることになるかもしれない。実際、複数のショップの話によると最上位版のRADEON 8500の登場も間近だというのに、入荷直後から予想以上に売れているという。

 NVIDIAの最新GeForce Titaniumシリーズを搭載した製品が出回り始めるのと同時に新型RADEONを搭載した製品が登場したことで、これからアキバでもNVIDIA対ATIの激しいシェア争いが展開されそうだ。

 なお、RockValleyではRADEON 8500についても次の週末までには入荷する予定とのことで、すでに商品棚には専用の場所まで確保されている。予価は未定だが、予約も受け付けているとのこと。

□RADEON 7500(ATI Technologies)
http://www.ati.com/na/pages/products/pc/radeon_7500/
□A22コアRADEONのベンチマーク結果(DOS/V POWER REPORT)
http://home.impress.co.jp/magazine/dosvpr/report/radeon.html

 (ATI RADEON 7500)

[撮影協力:パソコンハウス東映RockValley]


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