【 2001年10月6日号 】

P4X266チップセット搭載マザーの第2弾はノーブランドの「85DRV」

85DRV85DRV
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 Apollo P4X266チップセットを巡るVIA対Intelの特許係争は未だ先行き不透明の状態が続いているが、そんな状況を尻目にアキバではShuttleに続いて2社目のApollo P4X266チップセット搭載Socket 478マザーボードがデビューを飾った。

 今週から出回り始めた第2弾のApollo P4X266チップセット搭載Socket 478マザーボードは、「85DRV」というノーブランドの製品。真っ赤な基板が目をひくマザーボードで、3本備えているDDR SDRAM DIMMの上には、わかりやすく「DDR266 PC1600/PC2100 DDR SDRAM」と書かれたシールが貼られている。例によってチップセット上にヒートシンクが貼り付けられて型番が見えなくなっているものの、小さなSocket 478と、シール付きのDDR SDRAM DIMMスロットの組み合わせを見ることで、すぐにApollo P4X266チップセットを搭載した最新マザーボードだと認識できる。

 もっとも、ノーブランドといっても化粧箱の側面には「SL85DRV」というSoltekの型番と思しき型番の書かれたシールが貼ってあり、さらに同梱されている注意書きには「BIOS更新などは、Professional Libraryという日本語サイトのSoltekコーナーで行う」とも書かれ、この製品がSoltek製のものであることが容易に推測できる状態になっている。

 Apollo P4X266チップセットの立場が微妙な状況だからこそ、メーカー名をわざわざ伏せるかたちで出荷された模様で、ショップによっては「今回限りの限定入荷で、次回入荷はない」とするところもあり、やはり今後の流通状況については予断を許さない状態のようだ。

 マニュアルなどで内部仕様を確認したところ、この製品はオーバークロック用の設定項目を豊富に持っているという特徴もある。コア電圧調整機能は1.100V~1.850Vまで0.025V単位で調整可能で、このほかAGP電圧調整機能が1.5V~1.8Vまで0.1V単位、DIMM電圧調整機能が2.5V~2.8Vまで0.1V単位まで設定可能など、かなりマニアックな要求に耐えうる仕様になっている。

 先週発売になった第1弾Apollo P4X266チップセット搭載マザーボードのShuttle製「AV40」は発売直後から注目を浴びて品薄の状態になっており、今回の「85DRV」もおそらく似たような状況になるものと予想される。「AV40」にしろ「85DRV」にしろ、Apollo P4X266チップセット搭載マザーボードを手に入れたいのなら、今後の流通状況が読めないこともあり、早めに入手しておいたほうが無難のようだ。

 実売価格は16,300円~19,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□Professional Library
http://www.prolib.com/
【2001/9/29】Pentium 4用のDDR SDRAM対応チップセットP4X266を搭載したマザーが登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010929/p4x266.html

 (85DRV)

[撮影協力:コムサテライト3号店]


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