【 2001年11月10日号 】

WesternDigitalから7,200rpmで120GBのHDD登場、価格は4万円台

WD1200BBWD1200BB
WD1200BBWD1200BB
WD1200BBWD1200BB

 IDE HDDとしては過去最大容量となる120GBのドライブがアキバでデビューを飾った。登場したのは、以前からいくつかのショップで入荷予告がなされていたMaxtorの製品ではなく、なんと意外にもWesternDigitalの「WD1200BB」だった。実売価格は44,799円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 容量が100GBを超えるHDDと言うと、9月中旬ごろからMaxtor DiamondMax D540Xの120GBモデルと160GBモデルの入荷予告が、一部ショップで出てはその翌週に延期されるという事態がこれまで幾度となく繰り返され、これらの製品を発表当初から狙っていた人にとってはかなり歯がゆい状態が続いていた。そんな状況を尻目に、まんまと抜け駆けに成功したのが、今回登場した容量120GBの「WD1200BB」だ。しかも、登場したのがハイエンド志向のパワーユーザーに好まれる高速7,200rpmスピンドル採用タイプということもあり、一部のショップでは早くも売り切れ状態になっている。

 この製品の発売については、9日(金)に国内代理店のシネックスから11月下旬に発売するとのニュースリリースが発表されたばかりで、アキバへの入荷もその辺りの時期かと思われていただけに、今回の突然の発売を意外に思ったユーザーや関係者も少なくないようだ。

 「WD1200BB」の基本スペックは、インターフェイスがUltra ATA/100対応、プラッタ容量が40GB、スピンドルは7,200rpm、平均シークタイムは8.9ms(リード時)、内部転送速度は65.6MB/sとなっている。数値的には最速製品とは言えないまでも、かなり高速の部類に入ると言える。120GBという容量の大きさを合わせて考えれば、ハイエンドユーザーには非常に魅力的な製品だろう。特に120GBという容量は、現行IDEの管理領域限界にある137GBをぎりぎり超えない容量のため、新たにBig Drive仕様のインターフェイスカードを手にいれることなく、そのまま現在の環境に使えるという点でメリットは大きい。

 なかなか製品を市場に投入できず足踏み状態にあったMaxtorを出し抜いて初の100GB越えを果たしたWesternDigital。同じ120GBモデルのほか、160GBモデルの投入も控えているMaxtorの動きも気になるところだが、137GBに収まる範囲の中でもっとも大きな容量のHDDを今すぐ手に入れるとするなら、同社の製品「WD1200BB」が今のところ唯一の選択肢であり、しばらくは人気が集中することになりそうだ。

□WD1200BB(WesternDigital)
http://www.westerndigital.com/products/drives/wd1200bb.html
□ニュースリリース(シネックス)
http://www.synnex.co.jp/press/western/

 (WesternDigital WD1200BB)

[撮影協力:TSUKUMO eX.ツクモパソコン本店II]


[前の記事]: PC2700正式対応マザーがFuturePowerから登場、仕様制限に要注意
[次の記事]: VIA純正のP4X266搭載マザー「PE11-S」発売、キャンペーンも実施

[ Back ]戻る  

Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp