Pentium 4の品薄が深刻化して複数のショップが単体販売を中止
Pentium 4の単体販売を中止にし、マザーボードなどとのセット販売に切り替えたのは、確認できた範囲では大手ショップの4店。ソフマップ1号店Chicagoパソコン・デジタル館は、年内に限ってマザーボードと自作PCキットなどとのセット販売のみに切り替えると貼り紙などで告知、また、ツクモParts王国でも、店内に「お客様各位 まことに勝手ながらPentium 4の販売はマザーとのセットのみとさせていただきます。」という大きな貼り紙を出して単体販売中止をアピールしている。このほか、ツクモパソコン本店IIとTSUKUMO eX.でも、セット販売のみに切り替えている。さらに、LAOX PC・DO SHOPでは単体販売の中止こそ行っていないものの、Pentium 4単体販売時の価格を実質値上げし、マザーボードなどとのセット販売時に値引きを行うという、セット購入の誘導策をとりはじめている。
Pentium 4は9月以降の数回の大幅価格改定とあわせて全体的に品薄傾向が強くなり、特に下位モデルでは品薄を原因に一部で実売価格の値上がりがおこるなど、最近は流通状況が極めて不安定となっている。これからボーナスシーズンを迎え、需要がまた一段と高まるとあって、ついにはショップ側が独自に自衛策を講じる動きになったようだ。
今後の状況は不透明だが、もしこのまま流通状況が好転しないようだと、勢いを増していたPentium 4に対する人気の流れにも大きな影響が出るかもしれない。最近は対応チップセットの選択肢が増え、マザーボードの低価格化も進んでPentium 4の周辺環境はかなりの盛り上がりを見せているが、肝心なCPUが手に入らないのでは意味がない。
大手ショップが率先してPentium 4の単体販売を中止する動きに出たことで、他店も次々と追随する可能性も有り、しばらくは動きを注意深く見る必要がありそう。特に、これからPentium 4を購入する予定という人にとっては見逃せない動きだ。
□Pentium 4(インテル)
http://www.intel.co.jp/pentium4/
(Intel Pentium 4) |
[撮影協力:ソフマップ1号店Chicagoパソコン・デジタル館とツクモParts王国とLAOX PC・DO SHOPとZOA秋葉原本店]
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