【 2001年11月23日号 】

8MBバッファ搭載の100GB HDD「WD1000BB SpecialEdition」登場

WD1000BB SpecialEditionWD1000BB SpecialEdition
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 WesternDigitalから8MBの大容量バッファを搭載した100GB 3.5インチHDDが発売になった。一般的に3.5インチIDE HDDでは2MBバッファが主流だが、この製品はその4倍も搭載していることになる。これまでに出荷されていた100GB HDDのスペシャル版というわけで、その名も「WD1000BB SpecialEdition」という。

 この製品の基本的なスペックはバッファ容量以外すべて従来の「WD1000BB」と同じで、スピンドルは7,200rpm、プラッタ容量は1枚あたり33.3GB、平均シークタイムは8.9ms(読み込み時)~10.9ms(書き込み時)、内部転送速度は最大約65.6MB/sなどとなっている。最大の特徴である8MBというバッファ容量は、SCSI HDDを含めたHDD製品全体の中でも極めて珍しく、一般的にIDE用HDDでは2MB、SCSI用HDDでは4MBが主流。例外として、Maxtor製Ultra320 SCSI HDDのAtlas 10K IIIが8MB、Seagate製Ultra160 SCSI HDDのST1181677LWVが内蔵している16MBなどがある。

 言ってみれば8MBのRAMディスクがついているようなもので、ほとんどの一般的な作業で使われるディスクアクセスは、この大容量バッファの中で収まってしまう可能性が高い。プラッタ容量が40GBでないところだけが、なにごとにもハイスペックを求めるパワーユーザーには気になるところだが、巨大なファイルを頻繁に扱うのならともかく、8MB以内のファイルを頻繁にアクセスするような一般的な作業を快適にするのなら、むしろバッファの容量が大きい製品のほうが有利かもしれない。

 WesternDigital自身が「従来のデスクトップ用IDE-HDDにはない高速転送能力」とうたっているだけに、日常のHDDアクセス環境を快適にしたいという人には要チェックの製品だろう。

 実売価格は27,560円~29,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 なお、外観だけで従来の「WD1000BB」と見分けるのは難しい。調べた限りでは、HDD表面に貼られているラベルの詳細な型番が若干異なるだけで、従来モデルでは「WD1000BB-00CCB0」となっているものが、今回のスペシャル版では「WD1000BB-75CHE0」となっている。ひとまず「-」以下の枝番を見て判断するしかないようだ。

□WD1000BB Special Edition(WesternDigital)
http://www.wdc.com/products/drives/wd1000bbse.html

 (WesternDigital WD1000BB SpecialEdition)

[撮影協力:パソコンハウス東映エルプラザコムサテライト3号店]


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