今週はどういうわけか、ASUSからの新製品ラッシュとなっている。i845 BステップやnForce 420チップセットを搭載した新型マザーボードのほか、同社初のDDR333/PC2700対応製品として、SiS645チップセットを搭載したSocket 478マザーボード「P4S333-FX」も発売になっている。EliteやMicrostarなどからSiS645搭載マザーボードが先に出ていることを考えると、メジャーメーカーでは後発ということにはなるが、SiS645では初めてのFlexATXフォームファクタを採用した製品として注目度は高い。9インチ×7.5インチの省スペースマザーボードで、スロットはAGP×1、PCI×2、DDR SDRAM DIMM×2となっている。サウンドとLANインターフェイスも内蔵しているので、機能的に不足はないだろう。超小型のハイパフォーマンスPCをつくりたいのなら、要チェックの製品だ。実売価格は14,780円~15,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□P4S333-FX(http://www.asus.com.tw/mb/socket478/p4s333-fx/overview.htm) |
静音性を求めるユーザーの多い日本特有の現象なのか、このところファンの回転数を直接制御するコントローラーが相次いで製品化されているが、今週は性能と同時に見た目の質感にこだわった製品が発売になっている。高性能の銅製CPUヒートシンク「Hedgehog」シリーズが有名なカニエの製品で、型番は「MD-ST-WOF」。独立2回路を持ったファンコントローラーで、回転制御用のダイヤル式ボリュームがついたパネルを5インチベイに取り付ける構造の製品。このボリュームがアルミの削り出しになっているため、なんとも高級感があり、オーディオのアンプのような雰囲気がある。実用的な性能部分だけでなく、見た目のデザインも重視したいという人には最適な製品だろう。色はグレイとグレーグリーンの2種類ある。実売価格は3,780円~3,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 □MD-ST-WOF(http://www.kanie.jp/jfancon.htm) |
Intelのリテールパッケージデザインそっくりに真似たIwill製マザーボードを先週紹介したばかりだが、今週はビデオカードで同じような事例が発見された。今度はビデオカードで、Jetwayが発売したRADEON 7500搭載ビデオカード「RV200」は、なんとATI純正リテールパッケージデザインにそっくり。パッケージのサイズが一回り小さくなってはいるものの、赤と黒を基調にした配色や製品名を記した文字フォントと配置、中央に巨大なメダルのようなイラストが描かれている点もまったく同じ。ただし、メダル中央部のオブジェクトが純正では龍なのに対し、Jetway製では魔女になっている点は大きく異なっている。カード自体の仕様はほとんど同じで、64MB DDRメモリを搭載、S-VideoとDVIとVGAコネクタを備えている。実売価格は14,980円~22,700円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。純正品より3,000円~4,000円程度安いのが魅力ではあるが、純正品と見間違えないように注意したいところだ。 □RV200(http://www.jetway.com.tw/evisn/product/vga/rv200a/rv200a.htm) |
11月から出回り始め、パワーユーザーの間で人気が集中している8MB大容量バッファを搭載した100GBのWesternDigital製HDDにちょっとした異変が起きている。これまで、製品上に記された型番が2MBキャッシュのノーマル版「WD100BB」と基本的に変わらないことから、アキバでは「WD1000BB SpecialEdition」や「WD1000BBSE」などと任意に呼ばれていたが、今週から新たに「WD1000JB」という新たな型番が記されたバージョンが出回り始めている。発売当時は一部で限定出荷バージョンではないかという憶測も出ていたが、どうやら型番も一新されたことで、今後このまま継続して流通する可能性が高そうだ。すでにSpecialEditionやSEの名が浸透し始めているが、今後は新しい型番で呼ばれることになるので、特に購入予定を考えている人は頭に入れておきたいところだ。スピンドルは7,200rpmでプラッタ容量は1枚あたり33.3GB。実売価格は27,980円~30,480円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、一部の代理店がショップに伝えている情報によると、8MBバッファを内蔵した120GBモデルも近々出回る見込みとのこと。 □WD1000JB(http://www.wdc.com/products/products.asp?DriveID=24) |
Athlon XP 1500+に続いてアキバには新たな「緑色Athlon XP」が出回り始めている。今度のモデルは最上位の1900+。コアのマーキングは「AX1900DMT3C」で、例によって既存の茶色のものとまったく同じ。やはり違うのはパッケージの色だけで、性能的には特に変わりがないようだ。AMDが最近見解を発表したとおり、Athlon XPは2002年上半期中にパッケージの色が現在の茶から緑に全て変わる予定になっており、今はその移行期間に突入したところ。これから次第に「緑色Athlon XP」が増え始め、やがて「茶色Athlon XP」が消えていくことになる。性能的には何も変わらないため、特に色を指定して手に入れる意味はないものの、おそらくしばらくは目新しさと希少価値の点から「緑色Athlon XP」に人気が集まることになりそうだ。実売価格は33,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 □Athlon XP(http://www3pub.amd.com/japan/products/cpg/athlonxp/) |
周辺機器を含めた多数の電源コンセントをテーブルタップ経由で接続するのではなく、PC側の電源に集約したいのなら、今週発売になったJustCoolerの「SP-300」という300WのPentium 4対応ATX電源ユニットが便利だ。この製品、ATX電源では珍しくサービスコンセントがついており、しかも4つも電源背面部に並んでいるというユニークなもの。一般的に電源ユニットの背面はファンの設置面積が大きいため、余計なコネクタを取り付けるスペースなどないはずだが、この製品はファンをブロアータイプにして電源内部の天井部分から広く熱を吸い込み、横長の薄い送風口から吐き出す構造をとっているため、背面部分に占めるファンの面積が極めて小さく、空いたスペースにメインの電源供給コンセントとサービスコンセント4つが余裕で入っている。ただし、周辺機器の全電力まで任せるとPC本体の電源供給が不足する可能性もあるのでバランスには要注意だ。ファンの静音性も特徴の一つでノイズレベルはわずか25dBという。実売価格は6,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□SP-300(http://www.justcooler.com.tw/english/products/other/sp-300/sp-300.htm) |
電源ユニットのトレンドも、これまで電源容量、Pentium 4対応、静音性など、さまざまに変化してきたが、これからは色になるかも知れない。これまでにも電源ユニット本体の色に関しては、基本の銀のほかに金や銅といった金属系、もしくはゴージャス系の製品が出回って話題になったが、今週はなんと本体が全面的に黒のタイプと濃紺のタイプまで発売になっている。黒のタイプは、静音性をウリにしている静PROシリーズのTORICAブランド「PW-420BP」という420W電源で、実売価格は15,979円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。濃紺のタイプはENERMAXの「EG651P-VE(FMA)」という550W電源で、ラメが散りばめられた高級感ある塗装がなんとも印象的。金色のファンガードも高いグレード感を醸し出している。ファンの回転スピードを自由に調整できるダイヤルがついているという特徴もある。実売価格は22,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。カラフルなPCケースが当たり前になった今、電源選びにもカラーコーディネートのセンスが必要なのかも?
□EG651P-VE(FMA)(http://www.enermax.com.tw/products/eg-651p-vefma.htm) |
年末ぎりぎりになって“小さな大物”がデビューする予定だ。また星野金属から超小型のキューブ系自作PCキットが発売される予定で、PandoraとPoloに続いて新型の「phrase」が発売になる。スリムタイプの光学ドライブとFDDを採用することでPoloより高さが28mm低くなり、122mm×185mm×264mmにまで小型化されているのが大きな特徴。マザーボードはShuttle FV24のTualatin対応新バージョン(Ver 3.0)で、電源は90W。色はガンメタリックとシルバーメタリックが用意される。内部にPCIスロットが1本ある点やIEEE-1394がオンボードになっている点など、機能的な面は先行モデルと変わらない。すでに一部ショップではポスターなどが貼り出され、TSUKUMO eX.では23日(日)に入荷する予定としている。予価はDVD-ROMドライブ内蔵タイプが78,800円でCD-RW/DVD-ROMコンボドライブ内蔵タイプが86,800円。 □phrase(http://www.soldam.co.jp/barebone/phrase/) |
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