続々とi845 Bステップ搭載マザー登場、注目はABITのPC2700対応製品?
中でもマニアの間で注目を集めそうなのがABITから発売になった「BD7-133R(BD7-RAID)」と「BD7」。ATXフォームファクタの製品で、カタログスペック的には上位モデルの「BD7-133R(BD7-RAID)」にUltra ATA/133対応のIDE RAIDコントローラー(HighPoint HPT372)がオンボード搭載されているのが一番の特徴。だが、実はこの両製品の最大の目玉はカタログスペックとは別のところにある。
ABITの製品らしくマニア向けのオーバークロック向け設定機能が豊富で、BIOSから様々な設定変更が可能なSoftMenu IIIを採用し、CPU外部クロックを100MHz~250MHzの範囲で1MHz単位で変えられるほか、国内代理店のバーテックスリンクによると、なんとDDR333/PC2700 DDR SDRAMに対応するための設定変更も可能という。製品の中には、わざわざその設定方法を書いた日本語の説明書が入っているものもあり、それによると、設定方法はこう。「CPU外部クロックを133MHz/PCIクロックを33MHz/メモリクロックをDDR266にすること」で動作が可能になるという。もともとチップセットが正式にDDR333/PC2700 DDR SDRAMをサポートしていないため、単なるオーバークロックによる実現というかたちになっている。
特にCPUのFSBを正規仕様以上に上げなければならない点と(使用しているCPUがこれに耐えられるかどうかはユーザーが確認しなくてはならない)、この設定方法はあくまでも参考として示されているだけで、動作保証されているわけではないという点に注意が必要だ。もっとも、こうした正規仕様以上の条件で動作させるオーバークロック機能はABITの得意とするところで、わざわざ日本語の資料をつけてまで販売しているところからすると、標準仕様以上で動作可能なマージンの幅にはそうとう自信があるようだ。
拡張スロットはAGP×1、PCI×5、PCI/CNR×1、DDR SDRAM DIMM×2。ATX用にしてはDIMMスロットが少ないのが難点だが、自己責任の範囲でオーバークロックを楽しみたいという人には、これ以上ない製品と言えそうだ。上位モデル「BD7-133R(BD7-RAID)」の実売価格は21,780円~25,800円、下位モデルの「BD7」は18,700円~19,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 このほか、GIGABYTEからは青い基板が特徴的な「GA-8IRX」、SOLTEKからは赤い基板の「SL-85DR-C」、Microstarからは先行発売された「845Ultra-AR」にUSB 2.0コントローラーを追加した「845Ultra-ARU」が発売となり、EPoXからは「EP-4BDA」、Trandscendから「TS-ABR4」、ASUSからATXの「P4B266」とmicroATXの「P4B266-M」が発売になっている。
また、チップセットをまだ正式発表していないIntel自身も、純正のi845 Bステップ搭載マザーボードを発売している。LANオンボードの「D845BGL」の実売価格は18,800円~19,999円で、LANなしの「D845BG」の実売価格が17,500円~17,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□BD7-133R(バーテックスリンク)
http://www.vertexlink.co.jp/product/platform/abit/bd7-133r/index.html
(ABIT BD7シリーズ) | |
(SOLTEK SL-85DR-C) | |
(Microstar 845Ultra-ARU) | |
(GIGABYTE GA-8IRX) | |
(Intel D845BG/D845BGL) |
[撮影協力:ツクモParts王国とエルプラザとT-ZONE. PC DIY SHOPとDOS/Vパラダイス秋葉原2号店]
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