【 2002年1月19日号 】

銅柱と打ち抜きアルミ板を組み合わせた不思議な形状のCPUクーラー登場

HONEYCOMBHONEYCOMB
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 久々に思わず目を引くCPUクーラーの変り種が登場した。Kuang Thousand Technology(KUTHTEC)製の「HONEYCOMB」という製品で、アルミ製ヒートシンクに開けられた無数の穴が非常に印象的なSocket 370/A対応CPUクーラーだ。実売価格は3,780円~3,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 細胞を顕微鏡で見たような…あるいは蓮根の断面のような…、とにかくそんな妙な形状をしているのが「HONEYCOMB」。ファンを外したヒートシンクのみの状態では、とてもCPUクーラーには見えないユニークな形状になっている。その製品名のとおり、ヒートシンクの構造は、ミツバチの巣(honey comb)よろしく無数の穴が開けられた打ち抜きアルミ板を何層にも重ねたもので、CPUコアとの接触部となる中心部にはヒートシンクを貫くように銅柱が埋め込まれている。

 取り付け方法も変わっていて、まずCPUコアを保護するフレーム状の緩衝材をCPUに取り付けてから、その上にCPUクーラー本体を置き、クリップで止めるという独特の方法になっている。緩衝材は形状の異なる2種類が付属しているが、どれが何のCPU用かといったことは明記されていないので、取り扱いの際は試行錯誤が必要かもしれない。

 これまでの常識では考えられないような構造のCPUクーラーだけに、その冷却能力が気になるところだが、パッケージの表示によれば、対応CPUはPentium IIIが2.0GHz以上、Athlonが1.40GHz以上となっており、ずば抜けて性能が高いというわけでもなさそうだ。パッケージの裏面には冷却能力を示すものと思われるグラフが掲載されているが、使用CPUといったテスト環境については一切明記されていないため、判断材料としてはあまり参考にならないというのが正直なところ。

 見た目のインパクトの強さが先行している感が否めない「HONEYCOMB」だが、この独特な構造が思わぬ効果を生む可能性もあり、リスク覚悟で試してみるのも面白いかもしれない。

□Kuang Thousand Technology
http://www.kuthtec.twmail.cc/

 (KUTHTEC HONEYCOMB)

[撮影協力:パソコンCityパーツ館高速電脳CUSTOM]


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