USB 2.0対応の統合型Pentium 4用チップセット展示、Brookdale-G?
チップセット名はカタログでは「iBDG+ICH4」、マザーボードはLITE-ON製
【LITE-ON NR120】 | 【I/Oパネル】 |
【展示風景】 | 【カタログ】 |
何の前触れもなく、Inteがまだ正式発表していない新型チップセットを搭載したSocket 478マザーボードが姿を現した。
このマザーボードは、新たにマザーボード市場に参入するという周辺機器メーカーのLITE-ONが開発したもので、カタログによれば型番は「NR120」、搭載しているチップセットは「iBDG+ICH4」だという。この聞いたことのないチップセットは、内部にビデオ機能を持ちUSB 2.0コントローラーを内蔵しているという。
●LITE-ON製のサンプル品を展示
店内でこのマザーボードの展示を始めたのは、ぷらっとホーム。LITE-ONの代理店が持ち込んだサンプル品で、公開の許可を得たうえで展示しているという。
マザーボードは一見するとi845チップセットを搭載した普通のSocket 478マザーボードだが、よく見るとI/OパネルにはビデオチップがないにもかかわらずVGAコネクタが用意されているほか、SouthBridgeにあたるICHのチップサイズがi845チップセットで使われているICH2より二周りほど大きくなっているなど、細かな点で既存のIntel製チップセット搭には見られない特徴が見られる。
●「Brookdale-G」か?
それもそのはず、カタログによるとチップセットは内部にビデオ機能とUSB 2.0コントローラーを内蔵しているという。ただし、IntelはこれまでUSB 2.0をインプリメントしたチップセットは正式に発表しておらず、そもそもPentium 4向けの統合型チップセットなどこれまでに発表していない。つまり、これは近いうちに出てくるであろうIntelの新型チップセットというわけだ。
マザーボードにはAGPスロットがあり、内蔵ビデオ機能が切り離せる仕様になっていることから、これは開発コード「Brookdale-G」と呼ばれるi845の上位チップセットだと推測される。このチップセットはビデオ機能を統合しているほか、外部AGPをサポート、ICHに「ICH4」というUSB 2.0対応の新バージョンが使われると言われており、カタログの記述とも一致する。
チップセット上のマーキングは、NrothBridgeにあたるMCHは「R6886KGES OC77 SECRET M1420784」(一部不明瞭のため正確でない可能性あり)、ICH4は「SECRET FW82801DB V141TA1Q QC67ES」となっている。
●3月上旬にデビューする見込み
マザーボードはmicroATXで、拡張スロットはAGP×1、PCI×3、DDR SDRAM DIMM×2となっている。代理店側から同店への連絡によると、3月上旬入荷予定で、現在の為替レートで計算すると予価は2万円程度になるとのこと。まだ少し先の話だが、おそらく同じタイミングで複数のメーカーから同様の製品がリリースされることになるに違いない。
なお、同店ではこのマザーボードに関する問い合わせは受け付けていないとのこと。気になる人は直接足を運んで目にするといいだろう。
□LITE-ON
http://www.liteon.com/
(LITE-ON NR120) |
[撮影協力:ぷらっとホーム]
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