【 2002年2月9日号 】

カノープスがD1端子対応のMPEGファイル対応高画質ビデオ出力カード発売

VideoGate 1000VideoGate 1000
VideoGate 1000VideoGate 1000

 PC用の映像関連製品では定評のあるカノープスから、MPEGファイルの再生映像をテレビなどへ出力するための専用ビデオ出力カード「VideoGate 1000」が発売となった。実売価格は17,800円~19,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「VideoGate 1000」は、PC側で再生したMPEG-1/2形式の映像をテレビなどで見ることができるというもので(DVD-VideoやVideo-CDは非対応)、再生対応ビットレートが最大15Mbpsと、非常に余裕があるのが特徴。最近は10Mbps以上といった高いビットレートでMPEG-2キャプチャが行なえるキャプチャカードも珍しくなくなったが、そうした機器でキャプチャした映像を、PCのモニタよりも大画面かつ自然な発色の家庭用テレビで楽しむ場合や、ビデオ編集の最終的なチェックに使うには重宝しそうな製品と言える。また、ノイズ低減にこだわった専用回路を搭載しているという点や、出力端子としてコンポジット/S-VideoのほかにD1端子を備えている点も見逃せない。

 そして、同社のTVチューナー内蔵ビデオキャプチャカード「MTV1000」と併用した場合に、「MTV1000」で設定したビットレートや明るさといったキャプチャパラメータの結果を「VideoGate 1000」を経由してテレビ側で即座にモニタリングできるという「オンザフライ・プレビュー」機能を備えている点も特徴のひとつ。テレビへの出力を前提とした画質でのキャプチャを行ないたいといった場合には重宝する機能だろう。なお、この機能は今後発売予定の「MTV1000」の上位モデルである「MTV2000」でも利用可能となっている。

 「オンザフライ・プレビュー」といった独自機能を備えるあたりには「MTV1000のオプション製品」というイメージが感じられるが、最大15Mbpsという高ビットレートのビデオファイルの再生に対応する点や、テレビ出力用のD1端子を備える点などは、他社製キャプチャカードのユーザーにとっても有用と言えるだろう。

□VideoGate 1000(カノープス)
http://www.canopus.co.jp/catalog/videogate/videogate1000_index.htm

 (カノープス VideoGate 1000)

[撮影協力:エルプラザツクモパソコン本店コムサテライト3号店]


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